BMW、先代の成功を受け継ぐ新型M4 GT4を発表。2023年からのデリバリーを予定
2022年6月18日(土)9時42分 AUTOSPORT web
6月17日、BMWモータースポーツはアメリカのバージニア・インターナショナル・レースウェイで開催されているGTワールドチャレンジ・アメリカの会場で、G82型新型BMW M4 GT4を公開した。先代のF82型M4 GT4の成功を引き継ぐニューマシンで、2023年のデリバリー開始を予定している。
世界的に大きな広がりをみせるGT4マーケット向けに、BMWはF82型M4をベースにしたM4 GT4を投入し全世界的に活用されているが、その成功を引き継ぐべく、新型G82をベースにしたM4 GT4がリリースされた。すでにニュルブルクリンクでのテストを成功裏に終えており、2023年開幕のデリバリーに間に合うよう、2022年10月に生産が開始される。
「我々は大成功を収めた第1世代M4 GT4の後継車の開発に挑戦した。ベースとなるM4の市販車はより高い信頼性があり、より速く、エモーショナルな新しいM4 GT4を生み出した」と語るのはBMW M社のCEOであるフランシスカス・ファン・ミール。
開発に向けては“兄貴分”であり、すでにさまざまなレースに参戦しているM4 GT3とさまざまなコンポーネントを共有。パフォーマンス、コスト効率、信頼性、メンテナンス性の4つを焦点に当て開発された。
また人間工学と電子制御のさらなる進歩により、カスタマーの体験のクオリティが大きく上がっているとしている。車両の多くの設定とチェックが直接可能となり、PCを接続しての設定が最小限に抑えられるという。
さらに、BMWモータースポーツのパートナーであるビーコンプ、H&R、プーマ、ラベノール、レカロといった専門知識をもつパートナーと共有し開発されている。
新型M4 GT4はこの後ニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS)への参戦、ポルティマオ24時間に参戦しテストの最終段階に入る。生産は2022年10月にスタート予定だ。車両価格は18万7000ユーロ(約2650万円)となっている。M4 GT4は日本ではファナテック・GTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWS、ENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by HankookのST-Zクラスで使用が可能だ。