BMW、LMDh顧客チーム候補と交渉中と認める。非ワークスの『MハイブリッドV8』が登場か
2025年5月2日(金)12時5分 AUTOSPORT web

BMW Mモータースポーツの責任者であるアンドレアス・ルースによると、同社は『BMW MハイブリッドV8』を走らせる見込みのあるカスタマーチームと交渉中であるという。その一方で同氏は、LMDhカーをプライベーターに提供するかどうかについては、まだ最終決定していないことを示唆した。
2023年にLMDhのブランドを創設した4つのメーカー(アキュラ、キャデラック、ポルシェ、BMW)のひとつであるミュンヘンのメーカーは、長年カスタマーカーの販売の可能性を検討してきた。
現在、プライベーターチームにプロトタイプを提供しているLMDhメーカーは、同じくドイツのポルシェのみだ。
BMWと候補となるカスタマーチームの交渉は、2026年シーズンに向けたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権GTPファクトリープログラムの入札開始と並行して行われている。
「カスタマーチームから関心が寄せられている」とルースはSportscar365に語った。「これもまた、私たちが全体像の中で評価していることだ」
来季2026年までに顧客にLMDhカーを供給できるかどうか尋ねられると、ルースは「イエスともノーとも言いたくない」と答えた。
さらに彼は、「いつもと同じだ。以前は、こうした議論はル・マン後に始まるのが通例だったが、今はメーカー間も競争も激化し、すべてが少し早まっている」と述べた。
「だからこそ、こうした議論もすでに始まっている」
「カスタマーカーに関しても、話し合いが始まっていることを嬉しく思う。なぜなら、ある段階では、もはや適切な方法では対応できなくなる期限がくるためだ」と付け加えた。
ルースは、BMWがLMDhマシンをカスタマーカーとして展開する場合でも、さまざまなGTプラットフォームと同様に、顧客にとって従来どおりの基準でサポートしたいと強調した。
「我々にとって重要なのは、もし、そうしたいのであれば、適切な方法で行うことだ」と同氏は述べた。
「私たちは現在話し合いを行っている。最終的な判断はその後だ。しかし、それは360度の観点から理にかなっている必要がある。BMW側にとっても、潜在的な顧客にとっても意味があるものでなければならない」
Sportscar365は、BMWのカスタマーカー展開が、ウェザーテック選手権のみに留まる可能性がほぼ確実であることを理解している。なぜなら、来年ジェネシスが参戦すれば、WECハイパーカーのエントリー枠が追加で確保される可能性は低いためだ。
さらに、2027年にはフォードとマクラーレンがこれに続き、チャンピオンシップの主催者が定めている最大グリッド数の40台を超えることになる。