全日本F3選手権第10戦SUGO:スタートダッシュで逆転、大湯がうれしいF3初優勝

2019年6月23日(日)19時32分 AUTOSPORT web

 全日本F3選手権第10戦は6月23日、宮城県のスポーツランドSUGOで25周の決勝レースが行われ、予選2位の大湯都史樹(TODA FIGHTEX)がスタートで逆転し、自身F3初優勝を飾った。2位は宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)、3位にはサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)が入った。ただし、レース終了後に抗議が提出され、正式結果は保留となっている。


 公式予選のセカンドベストタイムで決定するスターティンググリッドは、宮田が2戦連続でポールポジションを獲得。大湯はベストタイムでは全体の6番手だったが、セカンドベストタイムではフロントロウポジションを得た。3番手は小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)、4番手にフェネストラズが並んだ。

全日本F3選手権第10戦のスタートシーン


 決勝レースは午前10時20分にスタート。「まさかトップに立てるとは」と記者会見で振り返った大湯が、抜群のスタートダッシュで宮田をかわし、トップ浮上。後方ではフェネストラズが小高をかわして3位に上がった。小高は後方のエナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)にもかわされ5番手後退。大湯、宮田、フェネストラズ、アーメド、小高の順でオープニングラップを終えることになった。


 2周目に入った1コーナーで、マスタークラス2番手スタートの山口大陸(タイロクレーシング28号)がコースアウトを喫し、レースはセーフティカーが導入される。リスタートが切られたのは6周目。1秒近いギャップを築いてのリスタートに成功した大湯は、自己ベストタイムを更新しながら周回を重ねる。宮田も7周目にファステストを記録するなど速さを見せて猛追。両者の差は0.2〜4秒の間で一進一退を繰り返していくが、宮田はなかなかオーバーテイクのチャンスをつかめずに、レースは終盤へと入っていった。


 すると17周目、マスタークラスのトップを走行していたDRAGON(TEAM DRAGON F3)が3コーナーで単独スピンを喫しコースオフ。このレースで2度目のセーフティカーが導入されることに。レースは残り2周でリスタートが切られたが、ここでもきっちりと後続を抑えた大湯が残り周回を走り切り、トップチェッカー。F3参戦2年目にして、初勝利を得た。戸田レーシングとしても、2017年の最終戦以来、久々の勝利となった。2位は宮田、3位にはフェネストラズが入り、マスタークラスは久保田克昭(Planex・スマカメ F3)が前日に引き続き表彰台に上がった。ただし、レース後に宮田の車両に対して抗議が出されたため、現在レース結果は暫定のままとなっている。

大湯都史樹(TODA FIGHTEX)
宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)
サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)
久保田克昭(Planex・スマカメ F3)
全日本F3選手権第10戦SUGOを制した大湯都史樹(TODA FIGHTEX)


全日本F3選手権第10戦スポーツランドSUGO 決勝結果


























































































































































Pos.No.MCDriverCar NameCarLapsGrid
12大湯都史樹TODA FIGHTEXF319/トダ252
236宮田莉朋カローラ中京 Kuo TOM’S F317F317/トヨタ-トムス251
311サッシャ・フェネストラズB-Max Racing with motopark F3F314/スピース254
465エナム・アーメドB-Max Racing with motopark F3F312/スピース255
537小高一斗カローラ中京 Kuo TOM’S F317F317/トヨタ-トムス253
68片山義章YTB by CarlinF315/スピース256
712大津弘樹ThreeBond F318F318/スリーボンド東名258
835河野駿佑RS FINE K&N F318F318/HWA259
951アメヤ・ベイディアナサンB-Max Racing with motopark F3F315/スピース2510
1013三浦愛ThreeBond F314F314/スリーボンド東名2512
115M久保田克昭Planex・スマカメ F3F315/トヨタ-トムス2514
R30MDRAGONTEAM DRAGON F3F314/スピース1711
R28M山口大陸タイロクレーシング28号F315/スピース113
R7シャルル・ミレッシYTB by CarlinF317/スピース出走せず7


ファステストラップ:宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S F317) 1’14.055 7/25
SC導入 ①10:25:47〜10:34:39 ②10:50:28〜11:01:53


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