「完璧なボール球だ」大谷翔平の特大弾を生んだ“悪球打ち”に敵バッテリーも愕然「打てるのは地球上でオオタニだけ」
2023年6月24日(土)17時55分 ココカラネクスト

フリーランド(右)の投じたボール球を打ち砕いた大谷。その快打への反響は止まらない(C)Getty Images
「打者・大谷」の凄まじさを物語るような打撃だった。
現地6月23日に敵地で行なわれたロッキーズ戦で、大谷翔平(エンゼルス)は「2番・指名打者」で先発出場。5回表に迎えた第3打席にライトへの特大の一発を放った。
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まさに度肝を抜かれるような一打だった。5回表の先頭打者として打席に入った大谷は、カウント2-1から相手左腕カイル・フリーランドが投じたインコースへの86.9マイル(約139.8キロ)のチェンジアップを強振。ボールゾーンに食い込む一球にやや詰まったような当たりではあったが、グッと押し出された打球はぐんぐんと飛距離を伸ばしていき、ライトスタンドに着弾した。
ロッキーズの本拠地は高地にあるため、打球が通常よりも伸びやすく「打者天国」として認知はされている。それでも文字通り眼前でパワーを見せつけられたロッキーズの戦士たちは、大谷の地力をただただ認めるしかなかった。試合後に地元メディア『DNVR』などの取材に応じた捕手のエライアス・ディアスは、「完璧なボール球だった。身体にぶつかるかもしれないぐらいのところさ」と強調。そして、打たれたフリーランドは、こう語った。
「あのコースに行ったボールをスイングして、ホームランにできるのは、地球上でオオタニ、彼一人だけだ……。本当に世代に一人の才能だよ」
今春にはワールド・ベースボール・クラシックのアメリカ代表にも選出されていたフリーランド。米球界においても確かな実力を示してきた左腕にとって、「打ち取った」と自信を持って投げ込んだ一球だった。
普通の左打者であれば、タイミングを外されて空振りか、詰まらされて凡打としてしまう一球。それを一振りでスタンドに運んだ大谷。その驚異的な一打には脱帽するほかにない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]