ぽっちゃり選手の成功例が多い西武…「ポスト山川」は花巻東・佐々木麟太郎か

2023年7月1日(土)11時0分 ココカラネクスト

西武には山川を始め、どっしりした体型の選手が目立つ(C)Getty Images

 西武には巨漢というより、「ぽっちゃり」「ずんぐり」「お相撲さん」タイプの体型をした選手の成功実績が多い。

 現役最多462本塁打の中村剛也(175センチ/102キロ)を筆頭に、本塁打王3度の山川穂高(176センチ/103キロ)、プロ野球無失点記録(39回)を持つ平良海馬(173センチ/93キロ)。いずれも見た目はトップアスリートのイメージとはかけ離れているが、たぐいまれなパワーを野球界で存分に発揮している。

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 西武でスケールの大きな選手として開花するのはなぜか。本塁打王6度の中村が初めてタイトルを獲得したのは高卒入団7年目。伸び悩んでいた08年、当時の渡辺久信監督から「三振してもいいから、たまにホームラン打ってこい」と言われた中村。「あの言葉に救われた」と46本塁打を量産して初タイトルを獲得するとともに、豪快にリーグ最多162三振も喫した。今季、中村が記録したプロ野球初の2000三振は、球界を代表するスラッガーの勲章でもある。

 小さくまとまらなくていい。失敗をおそれず、打者なら遠くに飛ばす、投手なら三振を奪う。馬力のある選手を獲得し、長所を伸ばす育成法が、渡辺監督がGMとして残る今もライオンズの伝統として継承されている。

 スカウト陣も方針を共有する。一見すると敬遠しがちな「ぽっちゃり体型」への先入観を、西武は持たない。中村や山川、今季出場を増やしている20年ドラフト1位渡部健人(176センチ/115キロ)も含め、決して足は遅くない。体型から「動けない」「体力がない」といった偏見を持たず、むしろ積極的に同じタイプを集めているようにも見える。独自のスカウティング能力も、異例の成功を支えている要因だろう。

 ただ野手陣は中村が40歳シーズンのベテランで、山川は不祥事の影響で今後が不透明な状況となっている。長打が期待できる次世代の大砲育成は急務。報道などでは、西武の今秋ドラフト1位候補として、早くから花巻東(岩手)の佐々木麟太郎内野手(3年)の名があがっている。

 佐々木は高校通算138本塁打の左の長距離砲で、184センチ/113キロ。見た目は「ずんぐり体型」タイプ。球界を代表する「ぽっちゃりスラッガー」育成のノウハウがある西武には、うってつけの選手といえるかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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