田中将大を“超える”290億円の可能性 山本由伸のMLB移籍に米メディアが太鼓判「惑星で最も才能があるかもしれない」

2023年7月2日(日)19時9分 ココカラネクスト

WBCで異彩を放った山本。日本球界屈指のパワーアームには、世界から熱視線が注がれている。(C)Getty Images

 日本代表が快哉を叫んだ今春のワールド・ベースボール(WBC)において、飛躍を遂げた山本由伸(オリックス)。この剛腕の去就に米球界から熱視線が注がれている。

 もっとも、その存在感はWBC前から米球界にも轟いていた。昨季に史上初となる2年連続の投手4冠という成績を残した山本は日本球界を文字通り席巻していた。そして一流どころが出場したWBCでは2登板(7回1/3)で防御率2.46、被打率.160、奪三振率14.73と図抜けたスタッツを記録。メジャーでも通用するだけの技量を持った投手としてスカウト間での声価を高めた。

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 メジャーリーグにおける労使協定によって、25歳未満でのドラフト対象外の外国人選手は年俸が制限され、契約金も各球団で枠があった。ゆえにこれまでは移籍に小さくないハードルがあったわけだが、来る8月17日に25歳となる山本は、今オフにポスティングシステム(入札制度)によって世界最高峰の舞台に挑む可能性が高まっている。

 すでに米メディアでは高い評価を得ている。各国球界の移籍情報を発信している専門サイト『MLB Trade Rumors』は「FAパワー・ランキング」と銘打った特集記事を掲載。そのなかで山本は、来るオフにFAとなる大谷翔平(エンゼルス)に次ぐ2位に選出された。

 山本のポテンシャルについて「もしかすると、この惑星上で最も才能があるピッチャーの1人かもしれない」と高評価を下す同サイトは、オリックスによってメジャー移籍が容認された場合の新契約が「総額2億ドル(約288億6000万円)になってもおかしくない」と断言。メッツと5年総額7500万ドル(約108億2000万円)の契約を結んだ千賀滉大が好調を維持している点を要因に、大型契約が見込める理由を記した。

「強調しておきたいのは、ヤマモトがセンガより5歳も若いということだ。かつてマサヒロ・タナカがヤンキースと7年総額1億5500万ドルの契約を結んでからというもの、これだけ優秀な選手が制限なしに日本から飛び出すのを見たことがない。
 ヤマモトは(当時の)タナカより若く、間違いなく能力は高い。ピッチャーの契約金の相場が当時から跳ね上がる一方の市場を思えば、日本で怪我をせずに結果さえ出し続ければ、2億ドル(約289億4500万円)超の契約も異様ではないように見える」

 同サイトは「不安な部分」として178センチ、80キロという山本の体躯に一抹の懸念を示してはいるものの、「彼のプロフィールの中で“危険信号”はこれくらいだ」と断言。それでも「アスリート能力に支障は見られない」と非凡なセンスを評価している。

 かねてからメジャー移籍については「球界トップの舞台。目標にしています」と公言してきた山本は一気にスターダムをのし上がれるのか。今オフの動向は日米球界で大きな話題となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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