ヤ軍スカウト幹部の視察を米メディアも報道！ MLB9球団が熱視線を注ぐ山本由伸の契約金は田中将大を超えるか

WBCでの活躍もあり、世界的に声価を高めている山本。その存在は常にメジャーのスカウト陣から注視されている。(C)Getty Images

　来るストーブリーグを見据え、メジャーリーグの名門は水面下で動き出しているようだ。

　現地8月26日、ニューヨークに拠点を置く米メディア『Newsday』のエリック・ボランド記者は「ヤンキースは日本のオリックスに所属するヨシノブ・ヤマモトに関心を強める球団のひとつだ」と指摘。同球団のスカウト部長を務めるマット・デイリー氏が日本に滞在し、当人の投球を注意深く観察中であるとすっぱ抜いた。

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　日本球界が誇るエースには、世界が熱視線を注ぐ。今季も安定感抜群の投球を続けており、すでに18先発（127イニング）して12勝をあげている。防御率1.42、WHIP0.93、被打率.211と軒並みリーグトップのスタッツを記録しており、史上初となる3年連続投手4冠も現実味を帯びてきている。

　現在25歳と比較的若く、今後の伸びしろも期待できるとあって、山本はメジャーの鵜の目鷹の目のスカウト陣の垂涎の的だ。そのなかで、ヤンキースはとくに熱心だと報じられている。米専門メディア『Yanks Go Yard』は「ヤマモトを追えば、複数球団との競合は避けられない」としたうえで、「それでもヤンキースはヤマモト獲得に興味を抱き、すでに動いている」と来日中だという球団幹部の動向を伝えた。

　仮に山本がポスティングを宣言すれば、争奪戦は必至だ。同メディアも「すでに彼の獲得には、メッツ、レッドソックス、カージナルス、カブス、ドジャース、ダイヤモンドバックス、フィリーズ、タイガース、レンジャーズが本腰を入れている」と報道。人気銘柄であるのは周知のうえで、「ヤンキースは獲得にいく」と断言している。

「ヤンキースは先発ローテーションに負傷者が相次いでおり、先発投手の補強を必要としている。ヤマモトの持つ投手としての強力なレパートリーは世界屈指で、今オフの“主役”となるショウヘイ・オオタニが投手として不確実性が高まった現状を考えても、フリーエージェントで切望されるターゲットだ」

　マネーゲームが繰り広げられれば、必然的にポスティングフィーは高騰する。ちなみに2014年に楽天からヤンキース入りをした田中将大（現楽天）は、総額1億5500万ドル（約161億円）の大型契約を締結しているが、これを凌駕する可能性も大いにある。

　無論、当人はポスティングを明言していないため、今オフのメジャー移籍が実現するわけではない。それでもメジャースカウト陣が細かく様子をチェックしに来日しているのは確実。それだけに今オフの山本の去就は世界的な注目を集めるのは間違いない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]