「少し落ち着かせたほうがいい」ワースト7連敗 苦戦続く日本ハムに球界OBから指摘された「浮上ポイント」

2023年7月14日(金)11時57分 ココカラネクスト

ここまでキャリアハイの15本塁打をマークしている万波(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 日本ハムは7月13日の楽天戦(エスコンフィールド)に2−3と敗れ、今季ワーストとなる7連敗、6戦連続の1点差敗戦で借金は12まで膨らんだ。

 先発は左腕、加藤貴之。毎回安打を許しながら7回を投げて10安打2失点と試合を作るも、打線があと一歩のところでつながらなかった。

【動画】9回無死一、二塁の好機に一走の五十幡が楽天の好守備もあり、二塁タッチアウトとなった場面

 この日は3番に入ったアリエル・マルティネスが10号を含む、3安打猛打賞と気を吐くも、再三の好機を生かし切れなかった。初回以降、度重なり得点圏に走者を進めながら後続が凡退、あと一本が遠かった。

 終盤には痛いミスも響いた。1点を追う9回裏の場面。無死一、二塁と好機を作り、清宮幸太郎が放った右翼への飛球は大きな放物線を描きフェンス手前まで飛んだが、右飛に。二塁走者の代走・江越大賀が三塁へタッチアップすると同時に一塁走者の五十幡も二塁へスタートを切った。

 しかし中継プレーで好返球され、五十幡はまさかの二塁憤死。俊足の五十幡だけに先の塁へ進める判断をしたのかもしれないが、状況を見れば、絶対セーフにならなければいけない場面での走塁ミスとあって、反撃ムードを摘むボーンヘッドとなった。

 最後は二死三塁から、この日は2番に入った万波中正が空振り三振に倒れ、ゲームセット。好機を作りながら、もったいないゲーム運びも響いた。

 また最近は善戦を続けていたチームに試練の7連敗、球界内からも様々な考察の声が出ている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた高木豊氏は14日に自身のユーチューブチャンネルを更新。この3連戦の各球団の戦いぶりを振り返る企画の中で日本ハムについても言及している。

 高木氏が注目ポイントとしてあげたのは打順だった。「負けているときこそ落ち着いたほうがいいのかな」として、日替わり打線となっているチームに関して、固定したほうが良いとの考えを示した。

 13日の試合では今季初となる「1番・清宮」「2番・万波」の1、2番を組んだ。

 この点に関して高木氏は「打順はどうやってもいいと思うんだけど」と前置きしながらも、「俺は清宮と万波はクリーンアップだと思っている」と持論を語る場面も。万波はキャリアハイの15発を放っており、最近は4番としての活躍も目立っていた。つながりを欠く打線に関しては「(打者には)もう少し適性のところ、場所がある」として、「負けているときこそ、じたばたしないでどっしり構えたほうがよい」と少し打順を固定して戦うことを勧めた。

 日替わり打線は日本ハム始め、多くのチームでも取り入れており、最近のトレンドでもある。一方で起用する側としては選手のコンディション見極めの難しさ、選手にとっては、日々違った打順の適応を求められる難しさもあるとされる。

 苦戦している状況だからこそ、高木氏は1、2番には足も使え、出塁率も見込める松本剛や五十幡亮汰を推薦。動画内では「本来力もつけてきているし、面白いチームだから」とエールを送った上で、「負けが込むときは(選手を)落ち着かせてやったほうがいいのかな」と気遣った。

 一時は台風の目になるともいわれた日本ハム、前半戦最終の3連戦で意地を見せられるか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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