日本ハム・達 自己最長7回無失点、自己最多8K「気持ちではまだ行けたなと思います」
2025年5月19日(月)6時0分 スポーツニッポン
◇パ・リーグ 日本ハム1—2ロッテ(2025年5月18日 ZOZOマリン)
白星は舞い込んで来なかった。それでも、勝利に値する完璧な投球内容だった。雨天中止からスライド登板した日本ハム・達が、自己最長となる7回105球を投げ、わずか2安打無失点。昨季プロ初勝利を挙げた思い出のZOZOマリンで、自己最多8奪三振の快投を演じた。
「前回より長いイニングを投げて三振も多く取れたので、その点に関しては良かったと思います」
圧巻だった。この日最速154キロの直球とフォークを主体に4回までわずか2安打。以降はカットボールなどを織り交ぜて5、6、7回は無安打に封じた。7回を投げ終えたところで加藤投手コーチに降板を告げられたが「投げてみないと分からないが、気持ちでは(まだ)行けたなと思います」と、涼しい表情で振り返った。
公私ともに仲が良い2学年上の細野が15日のオリックス戦で6回6安打無失点の好投も打線の援護に恵まれず、プロ初勝利はお預けとなった。達は「持ってないですね」とイジっていたが、この日は自身に返ってくる結果に。「(自分も)持っていなかったですね。うん、持っていないですね」と苦笑いした。
ただ、上々の内容に新庄監督は「変化球でしっかりストライク取れるし、テンポも良いし安心感出てきましたね」と絶賛。チーム事情で出場選手登録から一度抹消となるが、4年目右腕は「しっかり調整して上がってこい、という意味だと捉えて切り替えてやりたい」。高いポテンシャルを秘めた21歳が、再び成長の階段を上がった。(清藤 駿太)