D・コスタが過酷な人種差別を回想…ヴィニシウスへの支持も「彼が戦うのは正しい」

2023年8月4日(金)23時24分 サッカーキング

これまでのキャリアを振り返ったD・コスタ [写真]=Getty Images

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 昨シーズン限りでウルヴァーハンプトン(ウルブス)を退団した元スペイン代表FWジエゴ・コスタが、これまでのキャリアを振り返った。3日、スペインメディア『Relevo』のインタビュー内で語っている。

 ブラジル出身ながらスペイン代表を選択した過去を持つD・コスタだが、決断の理由を問われた同選手は、「スペイン代表の選手たちと一緒にプレーしたいと思ったんだ」と真意を説明。「僕はブラジル人だと感じている。でも、スペインは僕にとって非常に良い場所で僕の故郷だし、今もここにいる」とスペインへの強い愛情を強調した。

 また、ラ・リーガでプレーを始めた当初は、自身のルーツを理由に過酷な人種差別を受けていたと回想。「対戦相手から『国に帰れ、下衆野郎、猿野郎』と言われたことを覚えているよ」と壮絶な過去を激白している。

 一方で、5月にバレンシアサポーターの一部から差別発言を受けた、レアル・マドリードに所属するブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールについては、「彼はブラジルの黒人だ。その差別の歴史は古く、多くの人たちが苦しんできた。その扱いは全く異なるものなんだ。相手にしなければいいと言う人もいるが、そうではない。本当の苦しみは彼らだけが知っている」と語り、自身より辛い経験をしてきていると推察。続けて、「幸運なことに彼はレアル・マドリードにいて、多くことを背負っている。ヴィニシウスが戦うのは正しい」と述べ、多くの人が注目する立場にあって差別と戦う姿勢を称賛している。

 インタビューの終盤には今後のキャリアに対して言及し、「モチベーションを高めてくれるものを探していて、いつも同じような意欲を持っている。僕にはたくさんのエネルギーがあると感じているね」と口に。引退後の生活について問われると、「家族と過ごす、ビーチに行く、友達と遊ぶ、山やジャングルに行く、そんな生活が続くように働くよ。サッカーは僕のDNAに刻まれているし、自宅のバレーボールコートでよく試合をしているだろうね」と理想のセカンドライフを語った。

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