「私たちが求めていたすべては」女子ブレイキン選手への"嘲笑"続く非常事態に豪首相も猛反発「人々が挑戦するというオーストラリアの伝統」【パリ五輪】
2024年8月12日(月)16時10分 ココカラネクスト

独創的なダンスが話題を集めている(C)Getty Images
余波は尚、続いているようだ。
今回のパリ五輪では多くの選手がSNSによる批判に悩まされる中、新競技のブレイキンでも厳しい批判にさらされている選手がいた。
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日本のファンの間では"クロネコヤマトの人"と衣装も注目された豪州代表のレイチェル・ガン(ダンサー名・Raygun)は「技術性」「多様性」「完成度」「独創性」「音楽性」と5つの要素から採点される同競技で全体最下位となった。
自身は競技後に「創造性が何より大事だった」と胸を張ったが、カンガルーダンスともいわれた特徴的なダンスには賛否両論。ただ最下位だったことも影響してか、SNS上でも「酔っ払いのようだ」「オリンピックに出るべきじゃなかった」「どうやって出場資格を得たんだ?」など、過去の競技歴をさかのぼるなど、海外ファンの間から厳しい意見が相次いだ。
ガン自身は競技後、自身のインスタグラムを通じて「違っていることを恐れないでください。外に出て自分を表してください。それがあなたをどこに連れて行くかわかりません」と前向きなメッセージを発したが、母国のアスリートをめぐって勃発した思わぬ論争にアンソニー・アルバニージー首相も言及する事態となった。
英メディア『Daily Mail』ではガンのパフォーマンス余波を取り上げる記事の中で「彼女のパフォーマンスをきっかけに、オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相を含む多くの著名人がガンの弁護に加わり、彼女はルーティン中に最善を尽くしたと称賛した」と紹介。
その中で同首相のコメントとして同パフォーマンスに関して「それは、人々が挑戦するというオーストラリアの伝統です。彼女は私たちの国を代表して挑戦してきました、そしてそれは良いことです」と全面的に擁護したと伝えている。
アルバニージー首相といえば、就任以来、社会の多様性を尊重してきたことでも知られる。今回のガンのパフォーマンスに関しても"挑戦"と表現するなど、創造性にあふれたものと背中を押したのだ。
その上でこう続けたという。「彼らが金メダルを獲得したかではなく、ただベストを尽くしたか、それが私たちが求めていたすべてです。本当に重要なのは参加することです」と参加した事実が尊いとして、アスリートにいたわりの姿勢を示したとされる。
すでに新競技として行われたブレイキンは次回のロス五輪では採用されないことが決まっている。その後は2032年に開催される豪州ブリスベンで再び実施されるかが焦点となりそうだが、今回の"創造性あふれるダンス"がどのように影響を与えるのか。今後も注目となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]