「わずか数日で」パリ五輪の“メダル劣化問題”に仏メディアも疑問視 アスリートたちの相次ぐ訴え「悲惨な状態は明らか」

2024年8月16日(金)7時0分 ココカラネクスト

パリ五輪で銅メダルを獲得したイトキン。彼の発信した投稿が波紋を呼んでいる。(C)Getty Images

 パリ五輪の“メダル劣化問題”は、その余波を広げている。

 自身のTikTokを更新した男子フルーレ個人で銅メダルを獲得したニック・イトキン(米国)は、手にしたメダルが劣化。両面に不自然な傷や黒い染みが出てきたことを報告している。

【動画】これで新品? はっきりとメダル”劣化”が明らかになったシーン

 現地時間8月11日に閉幕したパリ五輪のメダルを巡っては、品質に関して一部のアスリートから不満の声が噴出。スケートボード男子ストリートで銅メダルを獲得したナイジャ・ヒューストン(米国)が自身のInstagramで「みんなが思っているほど上質ではない」と表面の塗装がボロボロに剥がれ落ちたメダルを公開。「分かんないけど、オリンピックのメダルなんだからもう少し質を高めてほしいよね」と苦言を呈した。

 また、バドミントン男子シングルスで連覇を遂げたビクトル・アクセルセン(デンマーク)は、自身のXで東京五輪の金メダルとの比較動画を公開。パリ五輪で手にしたメダルが光沢を失っていたため、小さくない論争を巻き起こした。

 金、銀、銅のすべてがメッキで製造されているパリ五輪のメダル。アスリートたちが不満を口にするほどの劣化ぶりには、フランス国内でもクオリティを疑問視する意見が上がっている。同国のラジオ局『RMC Sport』は「銅メダルは明らかに苦しみを抱えている」と表現。そして、一連の騒動を次のように伝えている。

「銅メダルの劣化を指摘する声は、あろうことかアスリートたちから相次いだ。とくに銅メダルはナイジャ・ヒューストンが最初に指摘し、今度は24歳のイトキンが、獲得からわずか数日ですでに劣化していることに気づいた」

 また、英紙『Daily Mail』も「またしても、アスリートがメダルを獲得した数日後に衝撃的な状態を明らかにする」とイトキンの投稿を報道。「何が起きたのかわからないが、新品とは呼べない悲惨な状態なのは明らかだ」と指摘した。

 なお、今回のメダル製造の責任を担っているパリ造幣局は「事前に鑑定をする」という条件付きながら交換に応じる考えを明かしている。だが、そうした対処を含めてまだまだ問題の完全解決には時間を必要としそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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