ソシエダが弱冠20歳の天才MFザハリャンと5年契約締結へ…移籍金は約19億円、16日に現地入り

　ディナモ・モスクワに所属するロシア代表MFアルセン・ザハリャンのレアル・ソシエダ移籍が決定的となったようだ。15日、ロシア紙『スポルト・エクスプレス』が報じている。

　今夏、新シーズンは10年ぶりとなるチャンピオンズリーグに出場するレアル・ソシエダを襲った攻撃のタクトを振るうダビド・シルバの大ケガ及び現役引退というアクシデント。すぐさま、代役探しに着手したレアル・ソシエダは第1候補として挙げたマンチェスター・ユナイティッドに所属するMFドニー・ファン・デ・ベークにオファーを提示したものの、クラブ間で折り合いが付かずに停滞。そこで、新たにディナモ・モスクワに所属するMFアルセン・ザハリャンに白羽の矢を立てて、交渉を開始していたことが明らかになっていた。

　14日にはレアル・ソシエダのホキン・アペリバイ会長が同選手獲得に乗り出していることを認めつつ、早期決着を目指すことを宣言していたが、どうやら交渉が成立したようだ。『スポルト・エクスプレス』によると、移籍金1200万ユーロ（約19億円）にボーナス付帯で合意に達したとのこと。契約年数は2028年夏までの5年間で、16日にサン・セバスチャンに向けて出発すると報じている。

　ダビド・シルバの代役として到着するザハリャンは2003年5月26日生まれの現在20歳。高度なテクニックとインテリジェンスの高さが武器で、2021年にはロシア代表デビューも果たすなど将来を嘱望されている。今夏の移籍市場では、PSVやラツィオらも獲得を検討していたようだ。

　稀代の魔術師が抜けた穴はとてつもなく大きいが、“ロシアの天才”はどのようなプレーを見せてくれるのだろうか。