遠藤航の名門リヴァプール移籍が正式発表! 4年契約締結、背番号は「3」に決定

2023年8月18日(金)20時40分 サッカーキング

遠藤航がリヴァプールとの契約にサイン! [写真]=Liverpool FC via Getty Images

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 リヴァプールは18日、シュトゥットガルトより日本代表MF遠藤航が完全移籍加入することを発表した。

 シュトゥットガルト、そして日本代表をキャプテンとして支える守備的MFが、イングランドの名門に電撃移籍を果たすこととなった。契約期間については長期契約としか明かされていないものの、イギリスメディア『スカイスポーツ』によると2027年6月30日までの4年契約を締結。遠藤はシュトゥットガルトとの契約を2024年6月30日まで残していたが、リヴァプールは移籍金1600万ポンド(約30億円)程度でシュトゥットガルトと合意したようだ。ボーナスなどを含めると総額2100万ポンド(約39億円)まで上昇する可能性があるとのこと。背番号は昨季までブラジル代表MFファビーニョ(現:アル・イテハド)が着用していた「3」に決まっている。

 完全移籍加入に際し、遠藤はリヴァプールのクラブ公式HPを通してコメントを発表。自身初のプレミアリーグ挑戦に向けた意気込みを語った。

「今はとても幸せな気分で、リヴァプールというビッグクラブに加入できることにワクワクしています。プレミアリーグで、そして世界でも有数のビッグクラブでプレーするのを目標としてきたので、僕にとっては夢が叶った気分です」

「ホームスタジアムの『アンフィールド』でプレーするのは、僕にとって初めてのことです。『アンフィールド』でリヴァプールのファンの前でプレーするのが楽しみです」

「僕は6番としてプレーしますが、もう少し守備的な役割を得意としています。僕はこのクラブを守備面で助けることができると思いますし、中央で良い組織を作ることができるはずです。そして、それが僕の仕事だと認識しています」

 遠藤は1993年2月9日生まれの現在30歳。湘南ベルマーレのユース出身で、2種登録選手だった2010シーズンにトップチームデビューを飾った。翌年正式にトップチーム昇格を果たすと、そこからは湘南の“守備の要”に君臨。2012シーズンには19歳にしてキャプテンを任された。湘南では2種登録時代も含めると6シーズンプレーし、2016年に浦和レッズに完全移籍加入。浦和では2016シーズンのJリーグYBCルヴァンカップ、2017シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)などのタイトル獲得に貢献し、2018年夏に海を渡ってベルギーのシント・トロイデンへ加入した。

 シント・トロイデンでの1年目は負傷の影響で離脱する時期もあったが、最終的には公式戦28試合の出場で2ゴールをマーク。翌年夏には当時ブンデスリーガ2部だったシュトゥットガルトへレンタル移籍加入し、主力として2年ぶりの1部昇格に貢献すると、活躍が認められ完全移籍へと切り替わった。2021−22シーズンからはキャプテンに就任。名実共にチームの中心に君臨している。2023−24シーズンのシュトゥットガルトは既にDFBポカール1回戦を戦っており、フル出場した遠藤は1ゴールを挙げてチームの白星発進に貢献。ここまでシュトゥットガルトでは公式戦通算133試合のピッチに立ち、15ゴール12アシストを記録している。2020−21シーズンと翌2021−22シーズンには、屈強な選手が集うブンデスリーガでデュエル勝率1位を記録していた。

 また、各年代別の日本代表にも名を連ねてきた遠藤は、2016年にリオデジャネイロ・オリンピックに臨むU−23日本代表にも選出され、キャプテンとして全3試合にフル出場した。2015年8月にはA代表デビューも飾っている。これまでに日本代表では通算50試合の出場で2ゴールを記録。オーバーエイジとして参加した東京オリンピックやFIFAワールドカップカタール2022でも中心選手として全試合のピッチに立っており、現在は日本代表のキャプテンを任されている。

 リヴァプールは今夏のマーケットでエクアドル代表MFモイセス・カイセドの獲得に乗り出したものの、最終的には英国史上最高額と見られる総額1億1500万ポンド(約214億円)の移籍金でチェルシー加入が決定。かねてより交渉に動いていたサウサンプトン所属のベルギー代表MFロメオ・ラヴィアについても、一時はクラブ間合意が報じられながらも、現在はチェルシー行きが決定的と見られている。このような状況の中、守備的MFの補強を諦めないリヴァプールは遠藤に注目し、短時間で交渉をまとめ上げたと報じられていた。
 
 なお、リヴァプールでプレーする日本人選手はFW南野拓実(現:モナコ)以来史上2人目。南野は2019−20シーズン途中冬の移籍マーケットでザルツブルクから完全移籍加入し、サウサンプトンへのレンタル移籍も挟みながら、2021−22シーズンまでプレーした。なお、男子チームでは南野以来となる日本人選手の加入となるが、女子チームのリヴァプール・ウィメンにはなでしこジャパン(日本女子代表)MF長野風花が在籍している。


【動画】リヴァプールが遠藤航加入を正式発表!

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