リバプールV 遠藤航が新境地「クローザー」で貢献 16戦全て白星の不敗神話 同僚も「リーダー」認める

2025年4月29日(火)4時2分 スポーツニッポン

 イングランド・プレミアリーグの名門リバプールがトットナムに5—1で大勝して、南野拓実が在籍した19〜20年以来2度目、国内トップリーグ通算ではマンチェスター・ユナイテッドと並ぶ史上最多20度目の優勝を果たした。加入2年目のMF遠藤航(32)は後半31分から右サイドバックで途中出場し、自身初のリーグタイトルを獲得した。

 聖地アンフィールドに優勝を告げる笛が響くと、遠藤はピッチで膝立ちとなりGKアリソン、DFロバートソン、DFファンダイクらと抱き合った。昨年11月の第10節から首位の座を明け渡さず、25勝7分け2敗で4試合を残しての圧倒的V。32歳の日本代表主将は「毎回難しさはあるが、試合を締めるのが仕事。自分がいる意味を常に示す」と与えられた役割を完遂して自身初のリーグタイトルを手にした。

 スロット新監督就任で出場激減が予想された今季。昨夏はマルセイユをはじめ複数クラブからオファーを受けたものの、周囲の声に耳を貸さず、リバプールでのプレーにこだわり残留した。予想は悪い方に当たり、29試合に出場した昨季からは出場機会が限られたが、リードしている試合の終盤に投入されてゲームを締める絶大なるクローザーとして貢献。この日も4点リードの後半31分から右サイドバックでピッチに立ち、冷静なクロス対応などで守備を引き締めた。

 出場したリーグ戦は16勝1分け。リード時に投入された16戦は全て白星につなげた。出場時はわずか2失点。主将のDFファンダイクは「経験を生かして試合を終わらせてくれる。ピッチ外でもリーダーの一人だ」と信頼を口にする。プレミアリーグを制した日本人は香川(マンチェスターU)、岡崎(レスター)らに続き5人目。来夏にW杯を控え、今夏の去就が注目されるが、名門クラブで世界最高峰リーグの頂点に立った経験は間違いなく大きな財産となる。

 ▽リバプールFC 英国西部の港湾都市リバプールが本拠地で1892年創設。世界屈指の名門でトップリーグ優勝20回。カップ戦優勝は欧州CL6回、FA杯8回、リーグ杯9回。2010年に米大リーグのレッドソックスを傘下に持つニューイングランド・スポーツ・ベンチャーズがクラブを買収。チームカラーは赤で愛称はレッズ。ホームスタジアムはアンフィールドで収容6万1000人。

スポーツニッポン

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