哀川翔率いるFLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRESがクラス優勝。5年ぶり参戦のAXCRで雪辱果たす

2024年8月24日(土)12時30分 AUTOSPORT web

 俳優の哀川翔が総監督を務めるFLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRESが、8月11〜17日にタイで開催されたAXCRアジアクロスカントリーラリー2024を完走。クラス優勝を飾った。


 ともにD1ドライバーである川畑真人とデイチャポン・トオインチャロンのコンビを起用し、チームとして2019年以来5年ぶりにAXCRに参戦したFLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES。自身も長年にわたってラリー競技に挑戦するなどモータースポーツ愛の深い、哀川を名を冠する同チームは劇的な逆転劇にて栄冠を掴み取った。


 東南アジアの国々を舞台に、例年8月に開催されるAXCRの2024年大会はタイを舞台に7日間(競技は6日間)の日程で競われた。初日のレグ1から最終日レグ6までの移動距離は約2100km。そのうちスペシャルステージ(SS)と呼ばれる競技区間はSS1
〜6の計6ステージで約900kmとなっている。


 トヨタ・ランドクルーザー150プラドで同ラリーに挑んだFLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRESにとって、南部のスラタニからホアヒンに至るルートがとられた今大会の前半戦は苦闘の連続に。ショックアブソーバーの不具合にはじまり、SS2でのリヤサスペンションの破損、急きょ取り寄せたショックアブソーバーに交換して臨んだSS3ではリヤサスペンションのダンパー下部をホーシングに取り付ける、ステー部分の破損脱落があったほか、コドライバーを務めたトオインチャロンも慣れないロードマップ(コマ図)に苦戦を強いられ、度重なるミスコースによりタイムを失ってしまう。

8月11日(日)にスラタニ市街で行われたセレモニアルスタートの様子 アジアクロスカントリーラリー2024
FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRESの127号車トヨタ・ランドクルーザー150プラド(川畑真人/デイチャポン・トオインチャロン組) アジアクロスカントリーラリー2024


 転機が訪れたのは、後半戦初日のレグ4だった。チームは前日から夜通し作業を行いリヤサスペンション周りのアッセンブリー交換を実施。また、ローレンジギアの修理を完了させた。これが奏功し川畑/トオインチャロン組は、過酷なヒルクライムが待ち受けていたSS4でT1Gクラス2番手/総合23番手に浮上する。


 今大会最長の228.87kmのステージで争われたSS5では、攻めた走りでクラス首位とギャップを約35分から19分差に縮めることに成功。そして運命のSS6を迎える。カンチャナブリでのループステージが設定された最終日のSS6は全長86.73kmと短く、タイム差を考えると逆転は困難であると思われた。しかし、川畑組のフィニッシュ後15分が経過してもクラストップの車両が戻ってこない。ようやくフィニッシュ地点に現れたのは、ランドクルーザー150プラドが到着してから20分近くが経ってからだった。


 この結果、FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRESがライバルを1分27秒上回ってT1G部門トップに。最終ステージでの大逆転を経て、クラス優勝の栄冠を手にすることとなった。また総合順位でも、メーカーワークス勢やハイパワーのT1Dクラス車両が並ぶなか、12位という堂々たる結果を残している。


 ランドクルーザー150プラドのステアリングを握り過酷なラリーを走りきった川畑は、トーヨータイヤを通じて次のように語った。「今回のAXCRは5年ぶり2回目の挑戦でしたが、マシンの不具合やコース攻略などさまざまな要素が重なり難しいラリーとなりました。しかし、そのたびにチーム関係者、コドライバーとも話し合い、対策をして前に進むことができました」


「このような機会を作っていただいたトーヨータイヤ様をはじめ、応援していただいた皆さまに感謝しております。ありがとうございました」


 総監督としてチームを率いた哀川は「チーム一丸となった勝利です」とコメント。「2011年から始めて、ようやく掴んだ勝利となりました。感無量です。まずはみんなに『お疲れさま、そしてありがとう』と言いたいです」と喜びを語っている。


 長く厳しい戦いを最高のかたちで締めくくったFLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRESの次なる挑戦は、9月6〜8日に日本で開催されるXCRスプリントカップラリー北海道第4戦『RALLY HOKKAIDO』だ。大会2連覇を目指す同チームは『ミツビシ・トライトン』への車両スイッチを発表済み。ドライバーは引き続き川畑が務める予定だ。

哀川翔総監督(左)とドライバーの川畑真人(右) アジアクロスカントリーラリー2024
チームのメカニックは連日夜遅くまで、時には徹夜で車両の整備を行った
攻めた走りの結果、あちこちにダメージを受けた127号車トヨタ・ランドクルーザー150プラド アジアクロスカントリーラリー2024
大逆転でT1Gクラス優勝を果たした川畑真人(右)/デイチャポン・トオインチャロン組(FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES)


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