「マナーが人を作る」――大谷翔平が少年に示した“敬意”に脚光 元MLB戦士は「彼ほど規律の正しい選手はいない」と感嘆

2023年9月4日(月)18時0分 ココカラネクスト

グラウンド内でのパフォーマンスもさることながら、大谷はプレー以外の面でも愛されている。(C)Getty Images

 大谷翔平(エンゼルス)の何気ない振る舞いが脚光を浴び続けている。

 現地9月2日に行われたアスレチックス戦でも“らしさ”が見られた。メキシコ人ジャーナリストのミゲル・ルーゴ氏は、5回に申告敬遠で歩かされた際の大谷が丁寧に道具を整え、回収をしに来た少年の腰をポンと叩き、軽く会釈をする姿を紹介。「マナーが人を作るんだ。私はバットボーイに目もくれない不愛想な選手も見た。オオタニはあらゆる面で優れた人間だ」と、試合に関わる人への敬意を示す行動がいかに稀有であるかと強調した。

【動画】少年を気遣う稀有な光景 大谷翔平が愛される理由が詰まったワンシーン

 当人からすれば、「当然」の所作なのだろう。花巻東高校時代に佐々木洋監督から「ゴミを拾うことで運を拾う」と教わり、その人間性を養ってきた大谷は、グラウンド外の振る舞いにも気を遣ってきた。だからこそいかなる人にも“敬意”は忘れない。

 投打二刀流による活躍で、稀代の天才と評され、周囲からもてはやされても傲る素振りは一切見られない。ゆえに大谷は各国の関係者から信用を集める。メキシコ紙『Diario de Yucatan』の取材に応じた元メジャーリーガーのホゼ・モリーナ氏は「あんな選手を見られる私たちは幸運だ。誰もやったことがないことをやっているからね」と指摘する

「まず、何よりもショウヘイほど規律の正しい選手はいないよ。そして彼はゲームを心底楽しんでいる。私は史上最高の打者であるバリー・ボンズの全盛期も見てきた。だけど、彼と比べてもショウヘイはやっぱり何かが違う」

 2019年から3年だけエンゼルスでコーチとして働いた経験もあり、間近で大谷を見ていた名手は、「ショウヘイは、その行動を見るためにお金を払う価値のある選手だ」とも語り、こう続けた。

「日本人はきっと生まれつき規律が正しい。それは、あのイチローがスターダムにのし上がった時にもそう感じたんだ。だからショウヘイにも彼らの姿勢が顕著に表れているのは間違いない。彼らはいかなる状況でも献身的であり、トップの中のトップというレベルに到達するために努力を怠らないんだ」

 まさに初志貫徹。激戦の最中では忘れてしまいそうになる当たり前の行動をやり続けるからこそ、大谷は世界で愛されるのだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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