GT500初優勝の8号車ARTA大湯都史樹「ミスなくレースをやり遂げたからこその優勝」決勝後に舞い込んだ朗報
2023年9月17日(日)21時23分 AUTOSPORT web

スーパーGT第6戦SUGOのGT500決勝レースで暫定2位でフィニッシュした8号車ARTA MUGEN NSX-GTがトップチェッカーを受けた17号車Astemo NSX-GTの車検失格によって、今季初優勝を飾ることになった。レース後、夜遅くまでサーキットに残っていた8号車大湯都史樹に舞い込んだ朗報。大湯都史樹にとっては、GT500での初優勝が奇妙な形で決まることになった。
「今回はとにかく、何が何でも結果が欲しかったです」と、優勝が決まった後の第一声を語った大湯。
「もちろん、『レースをして勝つ』というのが一番嬉しい結果ですが、これまでみんなできちんとマシンを作り上げて、ミスなくレースをやり遂げられたからこそ、この優勝があると思います」と、同じホンダ陣営内での車検違反を気にしつつも、素直に優勝を喜んだ。
後半スティントを担当した大湯都史樹は、2番手でピットアウトしてからは首位の17号車Astemoの塚越広大と、同じホンダNSX同士としてクリーンなバトルを展開。
そしてまさに、文字通りの抜きつ抜かれつのトップバトルを見せ、最後はトップチェッカーを塚越に奪われてしまったものの、なんとか3番手の23号車MOTULの松田次生を抑えながらの2位でフィニッシュしていた。
「今回のこの優勝がなければ、チャンピオン争いも厳しくなってしまうなと感じていましたが、望みも繋げられたかなと思いますし、最後まで23号車(MOTUL AUTECH Z)に抜かれなくてよかったなと思います(笑)」
2位チェッカーから、さらにレース後でも順位を逆転することになり、大湯の記念すべきGT500初優勝はユニークな形で決まることになった。