後継者は黄金ルーキー・浅野翔吾 松田宣浩が巨人に残した「数値化されない価値」

2023年10月6日(金)16時30分 ココカラネクスト

18年の現役生活に別れを告げた松田。セカンドキャリアでもその闘志を武器に活躍してくれるだろう(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext

 熱男は最後まで熱男のまま。魂を揺さぶる素晴らしいスピーチでした。

 ソフトバンク、巨人でプレーした松田宣浩内野手が10月1日に東京ドームで行われた引退試合・ヤクルト戦に「6番・サード」でスタメン出場し、2打数ノーヒットに終わりながらも、最後の雄姿を見せました。

【動画】松田宣浩、プロ18年現役最後の打席は右飛に終わるも、両ベンチとスタンドから大きな拍手が送られたシーン

 中でも周囲への感謝の言葉が並んだスピーチは、シンプルながらも温かい内容でファンの涙腺は決壊。惜別の大歓声が東京ドーム内に充満しました。

 巨人担当記者は言います。

「松田は今季、確かに一軍へ定着することができませんでした。しかし、数値化できない価値をジャイアンツにもたらすことができたんです。ジャイアンツ球場で行われた二軍練習では全く手を抜くことなく、常に声を張り上げて快活にノックや打撃練習へと取り組んでいました。ベテランの中には一軍からお呼びがかからないと、ふて腐れて『不満分子』となる例も多々あるんです。それとは真逆の前向きな姿勢を貫いたのは、お見事というしかありませんよ」

 そして、こう続けるのです。

「そんな松田の背中を見ていたのが、ドラフト1位ルーキーの浅野翔吾や同2位の萩尾匡也らヤングGです。同じ現役選手として松田と一緒にプレーできたのは、来季一軍定着が求められる二人にとって、大きな財産になることでしょう。声で周囲に活気を与え、チームを戦う集団に変えていく。松田が9月28日の引退会見で『熱男』の後継者に浅野を指名したのは、巨人を牽引する存在になって欲しいという願いも込められていると思いますね」

 引退した松田ですが、ある行動にアマチュア球界からも称賛の声が相次いでいます。3日には東京・日の出町にある亜細亜大学へ、4日には岐阜・瑞浪の中京高校へ。自らを育んだ母校へと挨拶に出かけているのです。

「亜細亜大学は所属する東都大学野球リーグの強豪ですが、この秋は3カードを戦って2勝6敗の勝ち点ゼロと、最下位の危機に直面しています。ドラフト1位候補の草加勝投手が奮闘していますが、なかなか結果に結びつかず、厳しい状況です。そんなチームに松田は『熱男魂』を注入し、ナインも18回の胴上げで先輩の前途を祝した。これを機にチーム状況が上向いたら、その功績は大きいと言えるでしょう」

 第二の人生でも、高らかに「熱男」の声を響かせてくれそうです。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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