巨人・浅野翔吾を支えた坂本勇人の言葉「緊張なんてしなくていい。3軍と同じようにいけ」
2025年5月11日(日)6時42分 スポーツ報知
坂本勇人
◆JERA セ・リーグ ヤクルト2ー3巨人(10日・神宮)
巨人の浅野翔吾外野手(20)に待望の今季1号ソロが飛び出した。ヤクルト戦で今季初スタメン。1点リードの8回、今季初安打となる特大弾を中越えに運んだ。キャベッジを第93代4番に据えた打線は初回、2番に入った若林の3号ソロで先制。同点の4回にも若林、吉川の連続長短打から勝ち越し、継投で逃げ切った。
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浅野の心を支えたのは、必ず1軍に戻るという強い思いだった。3軍降格中も1軍戦をチェックし、「1軍で野球をすることを目標にしていた。『ここにまた戻りたい』という思いがあったので、それが一番のやる気になっていました」。秘めた思いは、1号アーチとして形になった。
先輩の支えも大きかった。今季初スタメン。甲子園などの大舞台を経験してきたスター候補でも、平常心を保つのは容易ではなかった。試合前、坂本に「緊張します」と素直な気持ちを吐露すると、「緊張なんてしなくていいよ。3軍と同じようにいけ」と背中を押された。阿部監督、亀井打撃コーチも「3軍のように気楽にいけ」と緊張をほぐしてくれた。
「いろいろな人が応援してくれたり、指導してくれている。それに応えられるようにと思って日々やっています」と浅野。20歳の恩返しは、まだ始まったばかりだ。(小島 和之)