MotoGP:ドヴィツィオーゾ、マルケスとの激闘に敗れるもタイでの2位は「アラゴンの2位より価値がある」

2018年10月10日(水)14時45分 AUTOSPORT web

 MotoGP第15戦タイGP決勝レースで、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)と接戦の末2位フィニッシュを果たしたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)。アラゴンGPに続く2位表彰台であったが、ドヴィツィオーゾにとってタイGPの2位は、より価値あるものだったようだ。


 マルケスとドヴィツィオーゾによるテールtoノーズの争いは、レース終盤に繰り広げられた。11周目からトップに立ったドヴィツィオーゾは2番手のマルケスを引き離すことができず、終盤には激しいバトルを展開する。


 その争いは最終ラップまで続いた。最終ラップの5コーナーで、ドヴィツィオーゾはマルケスに先行を許す。ドヴィツィオーゾは最後の勝負を、最終コーナーにかけた。マルケスのインに飛び込んだドヴィツィオーゾ。しかし、先にコーナーを立ち上がったのは、マルケスだった。


 わずか0.115秒差でマルケスに優勝を譲ったドヴィツィオーゾではあるが、レース内容については手ごたえを感じている。


「最終コーナーの争いで優勝することはできなかったけれど、2位表彰台には満足だよ」


「レースでほとんどトップを走っていたから、マルケスの強さや弱点を把握できなかったんだ。最終ラップの5コーナーではマルケスのオーバーテイクを阻もうとしたんだけれど、少しばかりグリップを失ってしまった。最終コーナーでは、マルケスを抜くのに充分ではなかったんだ」


 ドヴィツィオーゾにとっては、レースがキャンセルになったイギリスGPを除けば5戦連続のポディウム登壇。前戦アラゴンGPに続く、連続2位表彰台だ。しかしその価値はドヴィツィオーゾとって、また違うものだったらしい。


「(2位は)残念だった。でも今回の2位は僕にとって、アラゴンでの2位よりも価値がある。昨年、こういう(チャン・インターナショナル・サーキットのような)特徴をもつサーキットでは、優勝争いができるほど充分な強さがなかったからね。僕たちがレースごとに改善し続けているということなのだから、満足しているよ」


 ドゥカティ・チーム、そしてドヴィツィオーゾが表彰台争いの常連として、すでに存在感を示していることは間違いない。2018年シーズンも残りあと4戦。チャンピオン獲得に向け王手をかけたマルケスを、どこまで苦しめることができるだろうか。

マルケスとドヴィツィオーゾの勝負は、最終ラップの最終コーナーまでもつれた


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