山本由伸 メジャー初満塁弾被弾&最悪タイ1試合2被弾 今季初5日登板 防御率0点男が今季最多5失点
2025年5月9日(金)11時45分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ ドジャース—ダイヤモンドバックス(2025年5月8日 フェニックス)
ドジャースの山本由伸投手(26)が8日(日本時間9日)、敵地でのダイヤモンドバックス戦に先発登板。4回に先制の満塁弾を被弾した。今季8度目の登板で最多失点となり、メジャー2年目で初めて満塁弾を被弾した。5回を投げ、いずれも今季ワーストの6安打5失点で降板した。防御率は試合前の0.90から1.80となった。
初回は3者凡退を上々の立ち上がり。2回は2死から連打をあびて一、二塁のピンチを招いたが、最後は8番トーマスをフルカウントからカーブで空振り三振に仕留めた。3回も先頭の9番ペルドモに中前打を許したが、1番キャロルを一ゴロ。2番マルテはスプリットを引っかけさせて二ゴロ併殺打に打ち取り、難なく無失点で切り抜けた。
4回に落とし穴が待っていた。先頭にこの試合初めて四球を与えると、安打と死球で無死満塁。2回に安打を許している6番モレノに甘く入ったカットボールを右方向に運ばれると、打球はそのままフェンスを越えて先制の満塁弾を被弾した。
5回1死からは2番マルテに右越えソロを浴びて5失点目。ライナー性でフェンス上段に当たって柵越えとなり、山本はマウンド上でぼう然とした表情を浮かべた。1試合2被弾は自己ワーストタイとなった。
山本は今季、米本土で初登板となった3月28日のタイガース戦から中6日の間隔で登板を続けてきたが、今回初めて中5日でマウンドに上がった。デーブ・ロバーツ監督は「私としては、今回の登板を“通常の先発”として捉えたいと思っています。ここまでの調整の流れや仕上がり具合を見ても、彼はとても良い状態にあると思います。ですから、通常より登板間隔が1日短い点については、それほど考慮しないつもりです」と説明。球数制限なども「ないです」としていた。
試合前の時点で両リーグ唯一の防御率0点台の0.90と抜群の安定感を発揮。ここまで4勝2敗と投手陣を支えている。