セビージャ戦後に主審に対する“皮肉”を述べたレアル指揮官「審判について語る言論の自由がない」
2023年10月24日(火)15時17分 サッカーキング
21日に行われたラ・リーガ第10節セビージャ戦は、DFダニ・カルバハルの同点弾で勝ち点1を獲得したレアル・マドリード。試合後に話題を攫ったのは、今夏にセビージャに復帰したDFセルヒオ・ラモスの“古巣対戦”ではなく、同試合を担当したデ・ブルゴス・ゴイコチェア主審だった。アンチェロッティ監督も「主審も良かったと思う。全ての判定を的中させていてね」と皮肉を交えたように、同主審のレフェリングについては懐疑的な意見が噴出している。
同試合後、レアル・マドリードは自クラブの公式テレビチャンネルにて審判批判を展開。実際の映像を用いて、レフェリングの妥当性を検証し、いかに不利な判定を被ったかを説いていた。このような是非について問われたアンチェロッティ監督は「私は大前提として審判を信頼している。その度合いが多少変わるとはいえね」と前置きしつつ、「あの映像について私に尋ねるなら、表現の自由が何であるかは私よりもあなた方(メディアの皆さん)のほうがよく知っているはず。誰もが自分の権利を持っていて、誰もが自分の望むことを表現できるんだ。私は自分のことに集中している。でも、スペインサッカー界における特異点的な出来事であることも事実。それが解決されるまでは、このような論争も巻き起こるだろう」と口にした。
また、アンチェロッティ監督は「これまでにも不当な扱いを受けたことがあったけど、審判について語る言論の自由がないことは知っているだろう。思ったことを包み隠さずに言えば、処分を受けることになってしまうからね。私は仕事がしたいから、そういう意味では、私には自由がないんだ。だから、これ以上は口にできない」と強調。続けて「ラ・リーガの審判と欧州大会の審判の違い? 我々が判断するべきことはたくさんあるよ。まず、ラ・リーガの審判はスペインに住んでいるが、ポルトガルで行われる明日の試合を担当するイングランド人審判は、イングランドに帰るから何を言われても気にしない。ヨーロッパとラ・リーガでは、レフェリングもプレッシャーも異なるものだ」と見解を示している。
日本時間25日4時にキックオフを迎えるブラガ戦での審判団のジャッジにも、注目が集まることになりそうだ。