Fインディア代表、オコン接触の“陰謀説”を一蹴「ルールでは周回遅れを取り戻すことは許されている」

2018年11月13日(火)16時54分 AUTOSPORT web

 フォース・インディアF1代表のオットマー・サフナウアーは、チームのドライバーであるエステバン・オコンが、F1第20戦ブラジルGPで故意にレースリーダーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を排除したという主張は、まったくの事実無根だと主張している。


 フェルスタッペンはオコンを周回遅れにしていたが、オコンは44周目の序盤でエス・ド・セナを通過する際、フェルスタッペンを抜こうと争った結果ふたりはターン2で接触し、2台ともスピンしてしまった。


 このためフェルスタッペンは首位の座を失い、マシンのサイドにダメージを負う一方、2番手を走っていたルイス・ハミルトンが首位に浮上し、メルセデスに勝利をもたらすことになった。

2018年F1第20戦ブラジルGP エステバン・オコンとの接触により2番手に後退したマックス・フェルスタッペン


 オコンはレースを続けることはできたが、フェルスタッペンとの接触の責任を問われ10秒のストップ・アンド・ゴー・ペナルティを科されている。


 レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、ハミルトンを勝たせるためにオコンが意図的にフェルスタッペンと接触したと批難している。つまりマルコは、メルセデスのジュニアドライバーであるオコンが、2020年のシートを確保できるように、そのようなことをしたのだと言うのだ。


「2020年のメルセデスのシートを約束されたドライバーが、レースリーダーにマシンをぶつけた?信じられない!」とマルコがそのように発言したとMotorsport Magazinは報じた。


「誰かがオコンに言えばよかったかもしれない。『あれがレースリーダーだ。彼は新しいタイヤを履いている。彼にアタックをしかけるな!』とね。あのような馬鹿げた接触でたった10秒のペナルティとは。私はレース失格になるかと予想していた」

2018年F1第20戦ブラジルGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とエステバン・オコン(フォース・インディア)がレース後に口論


■フォース・インディアF1代表はマルコの意見に反論


 しかしサフナウアーは、そのようなマルコの発言に反論している。彼は、オコンはフォース・インディアのピットウォールが彼に指示した通りのことをやっただけだと語った。


「それは陰謀論だ。ドライバーがレースをやりながら、2020年のシートのことを考えることなどあるわけがない。まったくあり得ないことだ」とサフナウアーはSky Sports F1に語った。


「エステバンが無線で、自分の方が速いから周回遅れを取り戻していいかと言ってきた。だから我々は、そうするように言った。ただそれだけだ」


「あの時点で彼にはタイヤのアドバンテージがあった。5〜8周は優位に立てただろう。マックスがタイヤを労ろうがどうしようが、我々にはタイヤを労わる必要はなかったのだ」


「6周でコンマ5秒のアドバンテージなら、3秒だ。我々は他のドライバーと争っていたが、それがレースリーダーの後ろだからといって、そこに引き止められているわけにはいかない」


「だから我々は自分たちのレースをやらなければならなかった」


「ルールでは周回遅れを取り戻すことは許されている。エステバンはあの段階でマックスよりもはるかに速かった。しかし、残念ながら彼はコーナーでスペースを残さず、そのためにふたりのレースが台無しになったのだ」


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