ビジャレアルに大打撃、ジェレミ・ピノが左ひざ前十字じん帯断裂…EURO2024出場も絶望的に

2023年11月17日(金)5時30分 サッカーキング

ピノはビジャレアルで今季も活躍を続けていたが… [写真]=Getty Images

写真を拡大

 ビジャレアルは16日、同クラブに所属しているスペイン代表FWジェレミ・ピノの負傷状況を報告した。

 クラブの発表によると、ピノは15日に行われたトレーニングにて左ひざを負傷したという。ビジャレアルは翌日付で検査を実施し、左ひざ前十字じん帯断裂と診断された。手術の詳細は近日中にクラブから伝えられる。現時点でクラブから具体的な離脱期間は明かされていないものの、約1年間の離脱となることは決定的。今シーズン残りの公式戦すべてを欠場する見込みとなった。

 現在21歳のピノはラス・パルマス、ロダを経て、2019年夏にビジャレアルのカンテラ(育成組織)に加入した。2020−21シーズンにトップチームデビューを飾ると、当時のウナイ・エメリ監督(現:アストン・ヴィラ)に才能を見出され、シーズンを通して公式戦37試合出場7得点と主力として活躍。同シーズンのヨーロッパリーグ(EL)制覇にも貢献した。翌シーズン以降もチームに欠かせないウインガーとして活躍を続け、今季もここまでラ・リーガ7試合、EL3試合と公式戦通算10試合のピッチに立っていた。ビジャレアルではこれまでに通算133試合に出場して18ゴール12アシストを記録している。

 また、各年代別のスペイン代表にも名を連ねており、2021年10月には当時のルイス・エンリケ監督(現:パリ・サンジェルマン)の下、UEFAネーションズリーグ2020−21・ファイナルズ準決勝のイタリア代表戦でA代表デビューを飾った。以降は“ラ・ロハ”定着を果たし、FIFAワールドカップカタール2022でもメンバーに選出。ルイス・デ・ラ・フエンテ監督がチームを率いるようになってからもコンスタントに招集を受け、これまでに通算12試合出場2得点を記録している。ピノは今回の負傷により、来年6月から7月にかけてドイツで開催されるEURO2024の出場も絶望的となってしまった。

 なお、ビジャレアルはピノの大けがとともに、デンマーク代表FWアレクサンダー・セルロートの負傷も報告。今季公式戦16試合のピッチに立って8ゴールを挙げているストライカーは、右ハムストリングを負傷したという。全治までの期間は伝えられていないものの、スペインメディア『アス』によると、約4週間程度の離脱が見込まれるようだ。

 今季のビジャレアルはラ・リーガ開幕から調子が上がらず、第13節終了時点で3勝3分7敗の現在14位。ELでは3試合を消化した時点で2勝1敗と勝ち越し、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)も1回戦を突破しているものの、ラ・リーガでは低迷している。チームは昨季よりキケ・セティエン監督に率いられていたが、開幕4戦を1勝3敗と躓き、解任が決定。後任のパチェタ監督も状況を好転させることができず、クラブは今季2度目の監督交代に踏み切った。

 今月13日には、今季3人目の指揮官としてマルセリーノ・ガルシア・トラル監督の就任が決定。沈みゆく“イエローサブマリン”の再建を託されたが、就任早々ピノとセルロートを失うこととなってしまった。

サッカーキング

「レアル」をもっと詳しく

「レアル」のニュース

「レアル」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ