「これはダメだ。打てない…」日米韓を知る大打者イ・デホが語った大谷翔平 韓国ナインを愕然とさせた8年前の対戦

2023年11月21日(火)6時0分 ココカラネクスト

世界の野球ファンや関係者が熱視線を送る大谷(左)。その怪物ぶりは8年前からイ・デホ(右)らライバルたちを前に発揮されていた。(C)Getty Images

 去る11月16日(現地時間)、大谷翔平が今季のアメリカン・リーグにおける最優秀選手(MVP)となった。初戴冠となった21年シーズンに続く満票での受賞で、2度目の満票選出はメジャーリーグでも史上初の快挙となった。

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 もっとも、必然の受賞ではあった。打ってはア・リーグ最多の44本塁打で日本人史上初の本塁打王に君臨。そのほかでも打率.304、95打点、OPS1.066を叩き出した。一方で投げても2年連続2桁勝利となる10勝(5敗)を挙げ、防御率3.14、167奪三振、WHIP1.06といずれもエース級のスタッツを記録。大谷は投打で異次元の数字を居並べた。

 メジャーリーグで2度のMVPに輝いた大谷。彼の偉才は、いまや日本のみならず、世界が認めている。元韓国代表の4番で、ソフトバンクやオリックス、さらにはマリナーズでも活躍したイ・デホ氏も、そのうちの一人だ。

 日米韓を渡り歩き、世界の野球を熟知する名スラッガーは、自身のYouTubeチャンネルにおいて、「大谷は二度と対戦したくない選手だった」と絶賛。初対戦となった2015年に東京ドームで開催されたプレミア12でのエピソードを披露している。

 大谷が日本ハムに在籍していた8年前の日韓戦を振り返ったレジェンドは、「大谷は本当に怪物だったんだ。あの当時の彼は平均球速が150キロ前半で、フォークボールは140キロ台だった。だけど、日本代表となるとギアが上がって、直球が当たり前のように160キロになり、フォークボールも150キロになった」と回想。当時の韓国ベンチでのやり取りを告白している。

「韓国では一番良いバッターだったキム・ヒョンスが、三振をくらってベンチに帰ってきて、『これはダメだ。打てない……』ってつぶやいたんだ。だから俺も『俺が見たって打てないよ』ってね」

 さらにイ・デホは「韓国にはフォークが150キロを超える選手はいなかった。初めて経験するタイプの投手だったから心底、驚かされた」と強調。そして、「だから、できるだけ球数を投げさせて降板させようとした。大谷が下がってからじゃないと俺たちが何かをすることができないと思っていたんだ」と脱帽した。

 韓国球界で「歴代最強のパワーヒッター」と称されるイ・デホをして、「二度と会いたくない」とも言わしめた大谷。その進化には、文字通り世界が熱視線を向けている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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