アジア連覇の侍ジャパンからベストナイン5人 前回大会の受賞者5人はいずれも爆発的成長の糧に

2023年11月21日(火)17時14分 ココカラネクスト

大会ベストナインには万波ら5選手が選ばれた(C)Getty Images

 アジア地区の若手選手らで競うアジアプロ野球チャンピオンシップが11月19日まで行われ、侍ジャパンが2017年の第1回大会に続く連覇を果たした。決勝は2大会連続で宿敵・韓国との顔合わせ。タイブレーク制が採用された延長10回表に1点勝ち越されたが、その裏に2点を奪い逆転サヨナラ勝利という劇的な幕切れとなった。

 大会MVPに選ばれたのは、サヨナラ打を放った門脇誠。賞金100万円を手にした。

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 また大会ベストナインも発表され、侍ジャパンからは5人が選出された。投手で隅田知一郎、二塁で門脇、三塁で佐藤輝明、外野手で森下翔太と万波中正が選ばれた。

 今大会の出場条件は24歳以下か、プロ入り3年以内の選手。それとは別にオーバーエージ枠として29歳以下の選手が3人まで選出可能だった。若手たちの世界への登竜門。それでは6年前の大会で稲葉ジャパンを優勝に導いた選手たちのその後はどうなったのか。

 前回大会のMVPは西武・外崎修汰だった。決勝を含む2戦連続の決勝打が評価された。このシーズン、135試合の出場を果たしレギュラー定着の足がかりをつかんだばかりだったが、これを機に代表に定着。この大会は左翼手としての出場だったが、本職の内野もどこでも守れる万能性が評価され、2018年の日米野球、2019年のプレミア12と中核となった。西武でも2019年には打率・274、26本塁打、90打点、22盗塁の成績を残し、クリーンアップの一角へと成長を遂げた。

 ベストナインは前回大会でも5選手が選出された。外野で選ばれたその外崎の他に、投手で田口麗斗、三塁で西川龍馬、外野で松本剛、DHで近藤健介が選出された。

 その後の活躍は語らずとも多くのファンに認知されているところだろう。

 このシーズン13勝を挙げていた田口は、後に中継ぎの適性も花開かせた。2019年プレミア12は中継ぎの一角として世界一に貢献。2021年のヤクルト移籍後はセットアッパーとして活躍し、今季はマクガフの退団を受けて守護神として50試合で3勝5敗33セーブ、防御率1・86の安定感を誇った。

 西川は広島になくてはならない好打者へと成長。今季は4番も任され、リーグ2位の打率・305、9本塁打、56打点の成績を残した。オフにFA宣言し、オリックス移籍が有力視されている。

 松本剛はその後、長く雌伏の時を過ごしたが、昨年開花。打率・347で首位打者に輝いた。

 近藤はそこから代表に定着し、3月のWBCでもレギュラーとして優勝に貢献した。高い出塁率を武器に、昨オフにはソフトバンクへ7年総額50億円とも推定される大型契約でFA移籍。移籍初年度の今季は26本塁打、87打点でリーグ2冠に輝き、打率303も首位打者のオリックス・頓宮裕真に4厘差のリーグ2位と、3冠王に手が届きそうな活躍ぶりだった。

 5選手とも、いずれも若手登竜門大会のベストナインに恥じない選手へと成長を遂げた。わずか4試合で4日間という短期決戦ではあったが、日の丸という特別な重圧が選手の成長へ与えるものは周囲の想像以上に大きい。

 数年後、今回ベストナイン受賞の5選手の立ち位置がどのようなものになっているのか。未来の答え合わせが今から楽しみだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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