WEC、2024年にバーチャル・セーフティカーを導入。通常のSC、フルコースイエローと併用へ

2023年11月22日(水)16時46分 AUTOSPORT web

 WEC世界耐久選手権は、来る2024年シーズンに向けセーフティカー(SC)手順を更新し、新シーズンよりバーチャル・セーフティカー(VSC)の運用を開始する。


 11月9日付で競技者への通達があったように、この新しいSC手順はFIA WECスポーティングレギュレーション第14条7項に基づいて導入され、カタールで開幕する来季2024年から適用される。


 新しい規則の下では、アクシデントが発生が発生した場合にレーストラック周辺への介入を確保するためのツールとして、安全上の理由から必要と判断された際、レーシングディレクターはVSCを導入することがことができる。


 各VSCは通常のセーフティカー手順に沿って計画的に実行される。この手順のなかでは、VSCの導入2周後にSCを展開させなければならない、とされている。


 一方レギュレーションは、「コース上の事故の性質が新しい手順にそぐわない」場合、レースディレクターはVSCを使わずに直接セーフティカーを出動させることも可能、としている。


 ドライバーはVSCのシグナルが車内モニターに表示されると速やかに時速80キロまで減速して一列で走行し、後続車や前走車との車間距離を保たなければならない。もちろん、前走車両が明らかに問題を抱えて減速している場合を除いて追い越しは厳禁だ。80キロの制限速度はSCが導入されると解除される。


 なお、ピットレーンのアクセスはVSCが実施されている間は常時オープンとなり、出口も開放される。


 車速が時速80キロに制限されるフルコース・イエロー(FCY)システムは、1周以内の短時間の中立化を行うためのツールとして引き続き運用される予定だ。このシステムが第14条5項に基づくスポーティングレギュレーションの一部であることに変わりはない。

バーチャル・セーフティカー(VSC)時の制限速度はフルコースイエロー(FCY)と同じ80km/hだ

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