日ハム・近藤の「オリックス入り」がにわかに現実味を帯びる「舞台裏」

2022年12月8日(木)12時19分 ココカラネクスト

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 これで前進するかもしれない。

 ポスティングでのメジャー移籍を目指していたオリックスの吉田正尚外野手(29)が大リーグのレッドソックスと契約することで合意したと7日、メジャー公式サイトが伝えた。

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 驚くのはその高い評価だ。5年総額9千万ドル(約123億3千万円)と報じられ、昨季広島からカブス入りした鈴木誠也外野手(28)を上回り、日本からポスティングを利用して移籍時の野手では最高額となった。オリックスへの譲渡金は1537万5千ドル(約21億円)となる見込み。

 この巨額マネーがチームの力学にも働くと見られている。

 現在、チームは日本ハムからFA宣言した近藤の獲得に乗り出しているが、この「吉田マネー」が近藤獲得の後押しになるという見方が出ている。

 近藤をめぐってはパ・リーグで楽天をのぞく5球団が獲得の意思を示し、大争奪戦が繰り広げられている。各球団の条件提示が終わる中、当の近藤は「人生の大事な決断。大事に考えたい」と長考モードに入っているが、去就がなかなか定まらない背景についてはこんな声も出ている。

 「獲得を表明している球団の提示が曖昧な部分があり、長引いているともいわれていました。オリックスならば主砲の吉田が残留するか、ポスティングで移籍するかでチームバランスも大きく変わってくる。これでオリックスも本腰を入れて獲得に臨むのではないか」(球界関係者)

 現在近藤の獲得を表明している球団内ではソフトバンクの「6年・30億円」の提示がプライスリーダーとされているものの、今回吉田が決着したことで「さらにオリックスが条件を上積みする可能性はある」(同)ともささやかれている。

 オリックスには福良GMを筆頭に中嶋監督、小谷野打撃コーチなど、「元日本ハム」関係者も多く在籍。さらに今オフは西武から森を獲得するなど補強も積極的に行っている。「勝利への意欲が強い」とされる近藤にとっては2年連続リーグ制覇と常勝軍団化が進むチームなど好条件がそろうとあって、にわかに「本命」に浮上している。

 果たして球界屈指のヒットメーカーは来季どのユニホームを着て戦うのか。吉田のメジャー移籍が最後の一押しとなるか、引き続き、近藤の決断に注目が高まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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