PK戦“攻守”で大活躍! 優勝の立役者チョン・ソンリョン「家長選手に『キックもすごいんだな』と褒められました!」

2023年12月9日(土)19時51分 サッカーキング

[写真]=金田慎平

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 川崎フロンターレが3大会ぶり2度目の天皇杯優勝を成し遂げた。柏レイソルとの決勝戦は、互いに譲らず延長120分を終えてスコアレス。10人目までもつれ込んだPK戦は、10人目で登場したGKチョン・ソンリョンが右隅に決めると、柏のGK松本健太のキックを止め、約3時間に渡る激戦に終止符を打った。

 PK戦では柏のDF古賀太陽が負傷により欠場。川崎FはDFジェジエウをPK戦のメンバーから外し、10人対10人で行われた。そして最後の最後に登場したGKチョン・ソンリョンが“攻守”でヒーローになった。「ここまで回ってくるとは思っていなかったのですが、PKの練習はしていました。落ち着いて蹴ることができましたし、止めた瞬間は『優勝だ!』と嬉しい気持ちでいっぱいでした」と歓喜のシーンを振り返った。

「2位は記憶に残らない。自信を持ってピッチに立つことができました」と、川崎Fの守護神は強い覚悟を持って天皇杯決勝に臨んだ。柏のエース細谷真大に訪れた2度の決定機は体を張ってストップ。「細谷選手やマテウス・サヴィオ選手など、柏には速い選手が多く、鋭いカウンターがある。試合前から、そういうシチュエーションになる可能性は想定していました。1対1で止めるのは自分のストロングポイントなので、最初に転ばず威圧感を与えられればと思っていました」と振り返る。「今日は本当に集中していて、延長後半に少しクラっとなりました。ただ、(スポンサーの)サントリーの水を飲んで回復しました(笑)」と、さすがの気遣いで報道陣を驚かせた。

 そして迎えたPK戦では、自ら決めて自ら止める大活躍。PKキッカーの経験については「はっきりとは覚えていないですけど、Kリーグ時代に一度だけあったと思います。その時も延長PK戦まで行きましたが、止められてしまった」という。チョン・ソンリョンの記憶では「PKを決めたのは初めて」とのことだ。「家長(昭博)選手に『止めるのもすごいけど、キックもすごいんだな』と褒められました!」と笑顔で語ってくれた。

取材・文=三島大輔

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