リミットまで2.6キロと順調! 決戦に臨む井上尚弥に米メディアも熱視線「イノウエほど強烈な印象を残す名前はない」

2023年12月14日(木)18時0分 ココカラネクスト

タパレスも難敵だが、井上に対する下馬評は高まり続けている。(C)Getty Images

 決戦の時が間近に迫り、“ボクシングの本場”でも日本が生んだ「怪物」への注目度が高まっている。

 来る12月26日に東京・アリーナで、ボクシングWBC&WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(大橋)は、WBA&IBF同級王者マーロン・タパレス(フィリピン)の4団体統一戦に挑む。この大一番に勝てば、テレンス・クロフォード(米国)以来史上2人目となる2階級での4団体統一を成し遂げる。

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 決戦に向けた準備も着々と進んでいる。現地時間12月13日には、WBCが2週間前計量の結果を公表。前日計量のリミット(55.3キロ)に迫る57.9キロであるとした。あくまで公表された数字を見る限りだが、目標までの減量は2.6キロと、井上の調整は順調な様子がうかがえる。

 師走の大一番に向け、ラストスパートに入った“モンスター”には、米メディアも関心を強めている。米専門メディア『PRO BOX TV』は、タパレス戦に向けた特集記事を掲載。「現在のボクシング界において、『モンスター』の異名を持つナオヤ・イノウエほど強烈な印象を残す名前はない。このパウンド・フォー・パウンド(全階級を通じたランキング)のスターは、何年にもわたって、ボクシング界で波風を立て続けている」と期待を寄せた。

 井上について「比類なきスピードとパワーで、世界のボクシングシーンで台頭。プロ戦績は25勝(22KO)無敗で、スーパーバンタム級でも圧倒的な強さを誇っている」と強調した同サイトは、「数多の修羅場をくぐり抜けてきたファイターであり、嵐を切り抜けるすべを心得ている。相手の技術と攻撃を吸収する能力で手ごわいライバルだ」とタパレスの可能性を記しながらも、「最初のゴングから圧倒的な強さを見せつける」と、敵なしの快進撃を続ける日本人ファイターの勝利を断言している。

「モンスターという彼のニックネームは単なる見せかけなどではなく、リング上での凶暴性の証しだ。イノウエの試合は、その正確さとパワーによるスペクタクルで、電光石火のコンビネーションと破壊的なパンチは、次も対戦相手を苦しめるだろう。世界中のボクシング・ファンにとって、タパレスとの試合の観戦はマストである」

 世界的な注目を集める井上は、難敵であるタパレスといかに対峙するのか。無敵の日本人に対するパフォーマンスに対する期待は高まる一方だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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