伝説のキッカーたち!歴代最高フリーキックゴール数トップ7

2024年12月17日(火)18時0分 FOOTBALL TRIBE

写真:Getty Images

フリーキック、それはサッカーの中でも特に美しいプレーのひとつだ。壁を越える弾道、ゴールに吸い込まれる瞬間、そして観客の歓声。そのすべてが選手の技術とひらめきによって生まれる、一種の芸術といえるだろう。


アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(インテル・マイアミ)とポルトガル代表のFWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)を語る議論の中でも必ず出てくるテーマの1つでもある。両者のフリーキックによるゴール数はいくつなのだろうか?かつてのイングランド代表の世界的なフリーキックの名手デビッド・ベッカム(2013年引退)はいくつのゴールをフリーキックからねじ込んだのか?歴代最高のフリーキックの名手は誰なのか?


ここではサッカーの歴史において最も多くのフリーキックで直接ゴールを決めた7人の選手をリストアップした。どんな選手がランクインしているのか見てみよう。




クリスティアーノ・ロナウド 写真:Getty Images

7位:クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)64ゴール


現在39歳となるクリスティアーノ・ロナウドは、近年ではムラが見られるものの、全盛期はフリーキックの名手だった。特にマンチェスター・ユナイテッド時代(2003-2009)に磨き上げた「ナックルボール」の技術は圧巻で、2008年のポーツマス戦で決めたフリーキックは彼の代表的なゴールの1つといわれている。キャリアの晩年に差し掛かっても時折フリーキックでゴールを決める姿を見せており、2024年だけでもすでに3本の直接フリーキックを決めているのは驚異的といえよう。




デビッド・ベッカム 写真:Getty Images

6位:デビッド・ベッカム(イングランド)65ゴール


元イングランド代表のキャプテンでもあったデビッド・ベッカムは、一世代の子供たちが憧れた存在だった。その理由の1つが、芸術的なフリーキックやセットプレーであった。この影響を受けた後継者には、プレミアリーグにおけるフリーキックゴール数でベッカムにあと1点と迫っているMFジェームズ・ウォード=プラウズ(ノッティンガム・フォレスト)も含まれる。


そんなベッカムのフリーキックは、数々の名場面を生み出し、サッカー史にその名を刻んだ。特に2001年のFIFAワールドカップ(W杯)欧州予選、ギリシャ戦での劇的な同点弾は象徴的だ。試合終了間際に放たれた約25メートルのフリーキックは、美しいカーブを描きゴールネットを揺らし、イングランド代表を本大会出場に導いた。


さらに、1999年のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)バルセロナ戦や、レアル・マドリードでの移籍後初ゴールなど、クラブレベルでも輝きを放った。どのゴールにも共通するのは、緻密に計算された精度と独特のカーブだ。そのフリーキックは単なる得点手段を超え、サッカーの芸術として多くのファンを魅了し続けた。




リオネル・メッシ 写真:Getty Images

5位(3位タイ):リオネル・メッシ(アルゼンチン)66ゴール


リオネル・メッシのフリーキックは、正確無比なコントロールと美しい曲線を描き、数々の名場面を生み出してきた。中でもバルセロナ在籍時(2004-2021)2019年のCL準決勝リバプール戦での約30メートルの一撃は、ゴール右上隅を射抜き「完璧なフリーキック」と称賛された。


また、アルゼンチン代表としても2021年コパ・アメリカのチリ戦での鋭い一撃が話題となり、母国を優勝に導く象徴的なゴールとなった。さらに、ラ・リーガでは通算36本のフリーキックゴールを記録し、歴代最多の記録を樹立。これらのゴールは単なる得点に留まらず、芸術とも言える精度と駆け引きの巧妙さで多くのファンを魅了している。


驚くべきことに、メッシは2018年以降、フリーキックとPKでそれぞれ32ゴールを記録しており、そのセットプレーの威力は健在だ。2024年10月3日のメジャーリーグサッカー(MLS)コロンバス・クルー戦(3-2)でもフリーキックで直接ゴールを決め、ベッカムを1点上回った。引退までにさらに記録を伸ばし、上位にランクインする可能性が高いだろう。


ロナウジーニョ 写真:Getty Images

4位(3位タイ):ロナウジーニョ(ブラジル)66ゴール


バルセロナ時代(2003-2008)の全盛期にメッシに多大な影響を及ぼしたブラジルのバロンドール受賞者であるロナウジーニョ(2015年引退)。彼がトレーニングでチームメイトに与えた影響は計り知れないといわれている。メッシがフリーキックの技術を飛躍的に向上させたのもその影響のようだ。


ロナウジーニョの代表的なフリーキックのゴールは、2002年W杯のイングランド戦で決めたもの。当時のイングランド代表のGKデビッド・シーマンをループシュートで破ったこのゴールが偶然か意図的かは今も議論の的だ。独特のカーブとトリッキーながらも高い精度で多くのファンを魅了する魔法のようなフリーキックは、サッカー史に残る名シーンとして、多くの人々の記憶に刻まれている。




アルゼンチン 写真:Getty Images

3位:ビクトル・レグロッターリエ(アルゼンチン)66ゴール


ロナウジーニョやメッシと並ぶのは、アルゼンチン出身のミッドフィルダー、故ビクトル・レグロッターリエ(1976年引退)。1953年から1976年にかけてアルゼンチン国内クラブで活躍した。代表キャップはないが、そのフリーキック能力で知られていた。さらに、彼はコーナーキックの名手でもあり、生涯で12本、コーナーキックからの直接ゴールを記録している。今2024年86歳で永眠した。




ペレ 写真:Getty Images

2位:ペレ(ブラジル)70ゴール


3度のW杯優勝を誇る伝説的ブラジル代表選手、故ペレ(1971年引退、2022年没)。生涯ゴール数には諸説あるが、彼のフリーキックゴール数は約70とされている。ペレは生前、自身のフリーキック技術について「フリーキックを蹴るにはちょっとした工夫が必要だ。例えば、ボックスの左側からなら右足、右側からなら左足で蹴るのが良い。そして、キーパーや壁の位置をしっかり確認することだ。壁に背の低い選手がいる場合、そこを狙ってボールを通すことができる」と語った。




ジュニーニョ・ペルナンブカーノ 写真:Getty Images

1位:ジュニーニョ・ペルナンブカーノ(ブラジル)77ゴール


王様ペレを抑えてトップに立ったのは、元ブラジル代表MFジュニーニョ・ペルナンブカーノ(2013年引退)だ。精度、パワー、カーブの完璧な組み合わせによって、30メートル以上の距離からでも正確にゴールを決める。その能力は、対戦相手にとって常に脅威となっていた。


サッカー史上最も優れたフリーキックの名手として知られているジュニーニョは、フランスのオリンピック・リヨン(2001-2009)でキャリアの全盛期を迎え、リーグ・アンで100ゴールを達成。その多くがフリーキックからのものだった。リヨンが2001/02シーズンからリーグ7連覇を果たした時には、彼のフリーキックが勝負を決定づける試合も多かった。

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