ハルク・プロが2020年体制発表。水野涼がホンダCBR1000RR-RでJSB1000参戦/全日本ロード

2019年12月19日(木)10時38分 AUTOSPORT web

 全日本ロードレース選手権を戦うホンダのトップチームHARC-PRO.(ハルク・プロ)が12月18日、立川市内のホテルで『2019 ハルク・プロ 感謝の夕べ』を多くの関係者を集めて開催。この場で、2019年シーズンの報告と2020年シーズンの体制を発表した。


 2019年、MuSASHi RT HARC-PRO.とSDG Mistresa RT HARC-PRO.の2チーム体制で全日本ロードレースに参戦したハルク・プロ。MuSASHi RT HARC-PRO.がJSB1000クラスで水野涼、J-GP2クラスで名越哲平を、昭和電機株式会社がサポートするSDG Mistresa RT HARC-PRO.はJ-GP2クラスで榎戸育寛、ST600クラスに上原大輝、MFJ CUP JP250に赤間清を起用した。


 JSB1000クラスでは、水野が第5戦もてぎで2位に入り初表彰台を獲得すると、以降第6戦岡山で2位、最終戦鈴鹿レース1で3位と3度の表彰台に登る活躍を見せた。2019年でラストイヤーとなったJ-GP2クラスでは名越がシリーズチャンピオンを獲得。榎戸がシリーズライキング2位で終えている。

MuSASHi RT HARC-PRO.から全日本ロードレースに参戦する水野涼と名越哲平


 2020年もハルク・プロはMuSASHi RT HARC-PRO.とSDG Mistresa RT HARC-PRO.の2チーム体制で全日本ロードレースに参戦。MuSASHi RT HARC-PRO.からは水野をJSB1000クラスで継続参戦し、J-GP2クラスチャンピオン名越を1000ccのクラスにステップアップさせることが発表された。


 なお、名越の参戦クラスについてはJSB1000クラスか2020年から新設されるST1000クラスのどちらかを予定しており、詳細が決まり次第発表されるとのことだ。なお、マシンは11月にイタリア・ミラノで開催されたミラノショー(EICMA2019)で発表されたCBR1000RR-R FIREBLADE(ファイヤーブレード)となる。


 国内最高峰クラスへの継続参戦が決まった水野は「2020年も引き続きJSB1000クラスに参戦することが決まりました」と2020年に向けた意気込みを語る。


「2020年でJSB1000クラスは3年目になりますし、新型バイクも投入されます。来年は速さを証明できると思いますし、凄く高いポテンシャルの新型バイクで結果を出すのが仕事だと感じています」


「2020年はチャンピオンだけしか見ていません。打倒ヤマハという形で必ずこの場にチャンピオンを持ってこられるようにチーム一丸となって頑張ります」


 1000ccへのステップアップが決まった名越は「2020年シーズンについては参戦クラスが確定していないのですが、1000ccとなることは決まっています。自分自身、鈴鹿8耐で1000ccを乗っていますし、難しさも実感しています。このオフシーズンで1000ccを学び、少しでも早く水野選手に追いつき、そして追い越せるように努力していきます」とコメントした。

左から昭和電機グループ 柏木健作CEO、赤間清、榎戸育寛、埜口遥希


 SDG Mistresa RT HARC-PRO.からはJ-GP2クラスランキング2位の榎戸を起用して新設のST1000クラスに参戦。ST600クラスには、2019年シーズンにレッドブル・ルーキーズ・カップやCEV(スペイン選手権 Moto3を戦った埜口遥希が新たに加入し、MFJ CUP JP250にも赤間清を起用して継続参戦する。


 名越と同じく1000ccへのステップアップが決まった榎戸は「新設クラスなので誰も走ったことのないパッケージでのスタートになります。その状況のなかで2019年の成果を存分に発揮できるように1戦1戦大切に戦っていきます。2019年に悔しい思いをした分、2020年は弾けたいと思います」と飛躍を誓った。

会場に展示された2019年の参戦マシン
会場に集まった関係者たち
会場にはハルク・プロ出身でMotoGPに参戦する中上貴晶から送られた花束も


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