大砲ソト獲得に見る優良助っ人の「成功の方程式」とは? 関係者が「外国人の補強は宝くじ」と嘆く事情も【ロッテ】

2023年12月24日(日)6時30分 ココカラネクスト

ソトはかつて本塁打、打点王も獲得(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 ロッテは今オフに積極果敢な助っ人補強を見せている。23年シーズンにパ・リーグの本塁打王となったグレゴリー・ポランコとの再契約に合意。さらにDeNAからフリーエージェントとなっていたネフタリ・ソトの獲得も成功させた。

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 通常の助っ人補強はメジャーリーグから選手を直接獲得に行くのも、常とう手段だが、ロッテは過去にもNPBの他球団で退団した外国人を招聘。一線級の戦力として活躍させてきた背景があり、その姿勢は今オフもぶれなかった。

 ここ10年に限っても投手では元巨人のグライシンガー、元阪神などのスタンリッジ、元楽天のハーマン、元中日のロメロなどの例があり、23年も巨人でプレーしたメルセデスを獲得した。打者では元西武などのブラゼル、元ソフトバンクのペーニャ、元日本ハムのレアードらがそうだ。

 2023年度の外国人を除いた支配下選手の球団別平均年俸額をみると、ロッテは12球団の中では10位の3485万円。最も高額だった巨人は6807万円で、ほぼ半額で切り盛りしている状況だ。ゆえにリスクを負える立場にないのだ。

 メジャーリーグから獲得してきた選手がその年に活躍できるかはふたを開けてみなければ、分からない面が強い。日本のプロ野球は投手力が高く、使用球も異なる。さらに生活様式や文化も違うため、中にはメンタルの調整に苦労する助っ人選手もいる。

 プロ野球関係者も「外国人の補強は宝くじと同じ。メジャーが30球団に増えてから現地は人材難の部分もあり、実力の見極めが難しい。一方、NPBに在籍した外国人なら客観的な評価も可能で、計算もしやすい」と助っ人選手に関する補強事情を分析する。

 ロッテはスカウティングや交渉能力に定評があり、米球界から能力の高い選手の獲得に成功する反面、年俸が高くないために数年後にNPBの他球団に引き抜かれることがある。

 2014年から3年間在籍したキューバ出身のデスパイネは16年にソフトバンクに移籍。メジャーリーグのセーブ王という肩書を引っ提げて来日したロベルト・オスナも22年途中にロッテに入団して守護神となったが、こちらも翌年にはソフトバンクに移籍した。今オフも入団1年目でリーグ最多の42ホールドポイントで最優秀中継ぎ投手になったペルドモもオリックスなどが獲得調査に乗り出しているといわれている。

 ポランコは23年にリーグ最多タイの24本塁打を放ってチームのリーグ2位に貢献した。新助っ人となるソトも今季までDeNAに6年間在籍し、本塁打王2回、打点王1回と実績は申し分ない。来季もロッテの助っ人強化術が面目躍如となるか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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