「夜の密会」「袋とじスクープ」 多摩動物公園のタヌキ展広告が「週刊○○」の中吊りっぽい

2018年1月18日(木)6時0分 Jタウンネット

電車に揺られているとき、ふと視線を上げると目に入るのが中吊り広告だ。週刊誌の中吊り広告などは、見出しを見ているだけでなかなか暇つぶしにもなる。


「ずんぐりむっくりの体の秘密」「ガリガリ? ブヨブヨ? どっち?」と健康系のネタを思わせる見出しに続き、袋とじスクープでは「夜の密会 その撮影に成功!」。一体誰の話なのか、どの週刊誌なのか興味をそそられるが、実はこれすべてタヌキのこと。


多摩動物公園(東京都日野市)で2017年12月7日から2018年3月13日まで開催されている、「企画展タヌキ 新年特別編──タヌキの真実が明らかに」のポスターなのだ。


参考にした週刊誌は......


「企画展タヌキ」のユニークな中吊り広告が見られるのは、高幡不動駅から多摩動物公園駅までを結ぶ京王動物園線の車内。ツイッター上では実際に目にしたユーザーから、面白いとの声が挙がっている。


多摩動物公園行きの電車の中吊り広告。なごみます。 pic.twitter.com/WgfRYDcKwK
- 田村民子(伝統芸能の道具ラボ) (@TAMIKOTAMURA) 2017年12月18日

タヌキ展おもしろかったー!飼育員さんの目線カメラすごく良かったので常設か定期的に展示してほしいなあ。7頭もいるんですね...最大3頭しか見れてないわ。
立ち上がったタヌキ写真超いいな。飼育員さんも気に入ってるとみた。#多摩動物公園 pic.twitter.com/Y8z7XSYqwO
- りだ (@comet_kv107) 2017年12月20日

東京都内にある都立動物園・水族園の公式アカウント「東京ズーネット」もノリノリのツイートを投稿していた。


なぜ戌年にタヌキなのか?
_人人人人人人人_
> 衝撃の事実 <
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
タヌキたちの夜の密会、その撮影に成功!
_人人人人人人人_
>袋とじスクープ<
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
多摩動物公園がお送りする干支の企画展のテーマはタヌキ。くわしくは☞https://t.co/t33sa7SKbt pic.twitter.com/OVdwImIT86
- 東京ズーネット[公式] (@TokyoZooNet_PR) 2017年12月24日

しかし、なぜこのような中吊り広告を製作したのだろうか。Jタウンネットが1月17日、多摩動物公園に取材したところ、企画展を手掛けた同園教育普及課・教育普及係の恩田諒さんからお話を伺うことができた。


「今回の企画展のテーマがタヌキの生態に関するスクープとなっているため、解説パネルも週刊誌のスクープ風のデザインとなっています。そこで、せっかくなら中吊り広告も週刊誌風にすると面白いのではないかと考えました」

見出しはもちろん、レイアウトの作り込みもかなりのもので、遠目に見ると本当に週刊誌の中吊り広告にしか見えないレベルだが、実際にさまざまな週刊誌を購入して1か月近く研究したとのこと。どうりで完成度が高いはずだ。記者の目には週刊○潮や週刊文○チックに見えるのだが——。


「おっしゃる通り、参考にしています(笑)」

干支の企画展だが、多摩動物公園で飼育されているイヌ科の動物はタヌキとオオカミとなっているため、タヌキを取り上げたという。


「キンタマはどのくらい大きいのか?」「ため糞を展示! 共同トイレで会話する?」など刺激的な見出しも踊るが、見出しの内容はすべて展示内容に合わせてある。中身が気になった人は、ぜひ多摩動物公園に足を運び直接その目で確かめてもらいたい。

Jタウンネット

「公園」をもっと詳しく

タグ

「公園」のニュース

「公園」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ