スズキのジムニーに5ドアの「ノマド」が新登場、家族連れの“本物所有欲”に刺さる?
2025年1月30日(木)18時32分 マイナビニュース
スズキは小型四輪駆動車「ジムニー」の新型車「ジムニーノマド」を2025年4月3日に発売する。ジムニーシリーズ初の5ドア車である本モデルでスズキは、従来のターゲット層であったプロユースのニーズだけでなく、日常生活でもその性能を必要とする層にもアプローチしていきたいという
今回はスズキのグローバル営業統括部にて日本営業企画部の商品課長を務める大石哲也氏に、5ドアになったことでどのような反応を得られるのか、予想を聞いてみた。
○5ドア化でファミリー層に「本物」を届ける?
ジムニーシリーズの新型モデルとなる「ノマド」は、前モデル「シエラ」よりホイールベースを340mm延長し、初めて5ドア化した。後部座席にゆとりを持たせたほか、後部の荷室面積も拡大している。価格は5MT車が265万1,000円、4AT車が275万円。スズキの中でも「頑張った価格設定」とのことで、家族層も手に取れる値段となっている。
従来のジムニーはジムニーシエラを含め全て3ドアで展開していたが、5ドアのジムニーノマドが登場することで、より一般的なニーズにも対応できるようになる。ファミリー層を含め、幅広い客層にリーチできる商品となるだろう。今後はショッピングモールやアウトドアイベントでの実物展示を予定しているという。
大石さんによると、ノマドは子育て中のファミリーにも使いやすいジムニーに仕上がっているそうだ。
「従来の3ドアタイプだと、チャイルドシートにお子さんを乗せるときに、親御さんが抱えて後ろの席に座らせなくてはならず、使いづらいとのお声もいただいていました。そういった意味でも、5ドアにすることで後席の利便性を高めています」
5ドアになったからといって、ジムニーの特徴である悪路走破性や剛性は失われていない。実際、ラダーフレームはノマド専用に新しく製造したという。しかし、ファミリー層が乗るとなれば街乗りユースがメインになり、上記のような走行機能が活躍する機会は少ない可能性も。この点は想定済みのようで、「実際、プロユースでも使えるので、本物を手にしているという“所有の喜び”を味わっていただけると思います」と大石氏は語った。
本格的な四輪駆動車に憧れを持ちながらも、家族の反対などで買えなかったという人にとって、ジムニーノマドは期待の1台となりそうだ。