フレックス制で働く人が感じたこと「育児しつつ働くお母さんが増えた」「実際にフレックスを使うと社長がキレる」

2020年2月10日(月)7時0分 キャリコネニュース

かつては夢のようなワークスタイルの1つとされていたフレックス制度も、現代は多くの企業が導入しつつある。企業口コミサイト「キャリコネ」にも、

「フレックスタイム制が導入されているので、出社時間を各自が決められて良いと思いました」(営業/30代前半/女性/正社員/年収380万円)
「育児をしながら働くお母さんたちが昔と比べて増えたようです。フレックス勤務や在宅勤務等、選択肢が増えているからだと思います」(コンサルタント/20代後半/女性/正社員/年収360万円)

といった声が寄せられている。今回はフレックスタイムを利用する人たちの胸の内を聞いてみよう。(文:鹿賀大資)

フレックスのメリット「遅刻や早退が認められる」「プライベートの時間を取りやすい」

「セルフ・フレックスのような雰囲気があり、事情がある場合は遅刻や早退が認められる」(空調設計・設備設計/30代前半/男性/正社員/年収420万円)
「コアタイムなしのフレックスタイム制であるため、プライベートの時間は取りやすいかと思われます」(研究開発/20代後半/男性/正社員/年収550万円)
「近年ではフレックス休暇が導入される等の働き方改革も行われている」(購買・資材/30代前半/男性/正社員/年収350万円)

フレックスタイムの効果に満足する声が多く挙がった。コアタイム出勤がなければ、ワークライフバランスも充実するようだ。また、フレックス休暇を採用する会社の声も見られた。フレックス休暇は、週40時間労働を基本とし、自由に休みを設定できる。例えば、4日で40時間労働をすれば、残りの3日は休めるという考え方だ。会社が定休日を設けない、または会社の定休日でも出勤できるなどの場合は、フレックス休暇の利用が可能だ。

「『スーパーフレックス=24時間365日働け』ということであった」

「フレックスの活用を勧められるが、携帯を所持していて鳴れば対応せざるを得ないので有耶無耶になっているところはある」(ルートセールス/30代前半/男性/契約社員/年収460万円)
「実際のところ、社員が時短労働やフレックスを利用すると社長がキレます」(法人営業/30代前半/男性/正社員/年収480万円)
「『スーパーフレックスで1日に最低1時間、月平均で1日の労働時間が8時間になればいい』と入社前に人事から説明を受けた。しかし『スーパーフレックス=24時間365日働け』ということであった」(経営企画/40代後半/女性/正社員/年収1,200万円)
「私は契約社員として入社しましたが、正社員とは違いフレックス勤務ができない」(システム運用/20代後半/男性/契約社員年収400万円)

一方、名ばかりフレックスタイムに不満を漏らす声もあった。フレックスタイム制度は1日8時間、週40時間労働を基本とし、フレキシブルタイムを採用する会社なら、自由にワークスケジュールを組める。しかし自身で時間管理ができないと、仕事のメリハリや前述したメリットは実感できなくなるだろう。

今後は、そうした時間管理の指導も踏まえたフレックスタイムの活用が課題になっていきそうだ。もちろん非正規雇用者に対するフレックスタイム制度の非適用については、早急に改善しなければならない。

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