【高校受験2023】東京都立高校入試<国語>講評…フェイクニュース題材

2023年2月22日(水)14時2分 リセマム

【高校受験2023】東京都公立高校<講評・国語>

写真を拡大

2023年度(令和5年度)東京都立高等学校入学者選抜(都立入試)の学力検査が、2023年2月21日(火)に実施された。東京都教育委員会が2月14日に発表した最終応募状況によると、全日制は3万825人の募集人員に対して4万2,236人が志願し、最終応募倍率は1.37倍。

 リセマムでは、SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「国語」(共通問題)の講評を速報する。この他の教科(全5教科)と進学指導重点校についても同様に掲載する。

<国語・共通問題>講評
(SAPIX中学部 提供)
1.漢字の読み取り
 例年通りの5問構成です。受検生にとって身近な語句を中心に問われています。

2.漢字の書き取り
 こちらも5問構成です。いずれも標準的な難度でした。

3.清水晴木『旅立ちの日に』
 バレリーナを引退した主人公が、故郷の人々と交流する様子を描いた小説文からの出題です。2022年はリード文がありませんでしたが、2023年はリード文がついた従来の形式に戻りました。平易な言葉遣いの文章で、読みにくさはありません。記号選択5問という構成で、いずれも登場人物の心情を的確に理解したうえで選択肢を吟味する必要がありました。

4.信原幸弘『情報とウェルビーイング』
 フェイクニュースを題材に挙げ、情報社会を生きる人間のあり方について論じた文章からの出題です。文章の後半では、対比構造に注意しながら筆者の主張を読み取る必要がありました。記号選択4問のなかには、例年同様、特定の段落の役割について正しい説明を選ぶものが含まれています。また、200字の作文も例年通りの形式で、具体例を挙げつつ本文の内容もふまえた意見を述べることが求められました。

5.円地文子・吉田精一の対談/塚原鉄雄の文章/『新編日本古典文学全集』
 『枕草子』『源氏物語』についての対談と原文を含んだ解説文、原文の口語訳からなる出題でした。2021年以降文章の組み合わせはさまざまですが、設問構成に大きな変化はありません。記号選択5問のうち3問が知識事項だったので、手早く解き終えたいところでした。


 このレポートは、2023年2月22日(水)に速報としてSAPIX中学部が作成したもの。

協力:SAPIX中学部

リセマム

「フェイクニュース」をもっと詳しく

「フェイクニュース」のニュース

「フェイクニュース」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ