節約アドバイザーが明かす! 実は「節約になっていない」節約術5選

2024年2月27日(火)14時26分 マイナビニュース

物価上昇で使えるお金が限られているなかで、日々のやりくりに頭を悩ませている方も多いかと思います。そんな中で人気なのが節約術です。数ある節約術の中でも、場合によっては節約にならないものもあります。今回は、実は節約になっていない節約術を紹介します。
○食材を1週間分まとめ買い
食費節約の定番と言えば、食材を1週間分まとめ買いをしてやりくりをする方法。1週間分の献立を考えて、それに必要な食材を買って、小分け冷凍や、作り置きをして、それらを1週間で計画的に使い切るテクニックです。
この方法は確かに無駄な買い物が減って、食費節約につながりますが、料理上級者のテクニックで多くのスキルを必要とします。そのため、あまり料理が得意でない方や、レパートリーが少ない方には向かない方法です。また、作り置きおかずに飽きてしまったり、突発的な外食などが多いご家庭では食材を無駄にしてしまうことも。自炊をメインに食費をやりくりしたいなら、3日に1度程度のプチまとめ買いをおすすめします。この方法なら在庫を見ながら買い物をすることができるでしょう。慣れてきたら、徐々に買い物へ行く期間を延ばしていきましょう。
○もやしは節約食材?
もやしは、過去1袋5円や10円程度で売られていた時代もありました。「食費節約=もやし」と連想する方も多いのではないでしょうか。
しかし、このもやしも値上げが続いており場合によっては、キャベツや白菜といった他の野菜よりも高くつく可能性があります。最近のもやしの値段はお店にもよりますが、1袋40円ほどでまだまだ手ごろなお値段ですが、日持ちがしないのが難点と言えるでしょう。キャベツで比較すると、1枚ずつ葉をはがしながら乾燥しないように使うことで、長持ちします。キャベツ1玉150円の場合、もやし約4袋分と考えた場合、予算や作りたいおかずによっても変わりますが、金額で考えると意外と他の野菜の方が安いと考えることもできるでしょう。
○半額や割引商品を狙う
半額シールや割引シールが貼られていると、宝物を発見した気分になれますよね。
しかし、それが「お得ハンター」と言われる状態で、場合によっては無駄遣いになってしまいます。半額シールが貼ってあるとはいえ、お金を使うことには変わりません。そもそもその日のうちに使い切れる食材を割引価格で買えるのであれば、それはお得な買い物と言えます。しかし、そもそも買う予定がないものや、値引き前の金額が高額なもの、生洋菓子といった食材以外のものは節約にならない可能性が高いです。他にもよりどり〇点、2点目半額といったものにも気を付けて、カゴに入れる前、会計に行く前に本当に必要か、購入後にどのように消費をするのかなど、考えるようにしましょう。
○期限付きクーポンの利用
割引クーポンなどさまざまなクーポンが発行されています。
必要なものをクーポンでお得に買えたらいいのですが、半額シールと同様、不要なものを買ってしまっていては無駄になってしまいます。他にも飲食店のドリンク1杯無料券の期限が切れそうだと、家族で飲食店に行くと、数千円があっという間に消えてしまいます。ソフトドリンクの原価は1杯あたり数十円です。4人分でも100円前後の原価で、1人あたり1,500円の注文があれば、4人で6,000円の売り上げになり、家計は6,000円の出費になります。クーポンも使い方次第では大きな出費につながることもあります。
最近ではフードデリバリー業者などでも割引クーポンを発行しています。もともとデリバリーを使う予定で、クーポンを活用するのは上手な使い方ですが、クーポンがあるからといって、冷蔵庫に食材がたくさんあるのに、予定外にデリバリーで食事を済ませるのは、食費が膨らむ原因にもなるでしょう。
○健康や人間関係を損なうような極端な節約
健康も節約のうちです。真夏に冷房を使わずに熱中症になってしまったり、暖房を使わず体調を崩して熱が出てしまった。また、手軽さや値段だけを考えて、栄養バランスを考えない偏りのある食事を続けていたら、体調不良になってしまうこともあるでしょう。このような極端な節約に走らずに、冷房を使うなら窓からの熱が入らないようにしたり、扇風機を併用する。暖房の設定温度は低めにしつつ、身に着けるもので温かくする。食事は旬の食材や肉や魚、卵、大豆などバランスよく使った自炊をして節約をしながらも体調を整えることが望ましい方法と言えるでしょう。
また、慶弔費を出し惜しみするなど、円滑な人間関係に必要な出費を出さないということも、避けるべきでしょう。これは、もはやケチとなってしまうので、出すべきところにはしっかりと出すように心掛けましょう。
丸山晴美 外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している この著者の記事一覧はこちら

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