コロナ理由の中退は1.4倍、休学は1.3倍に増加…大学等調査

2022年3月2日(水)16時15分 リセマム

学生の修学状況に関する調査(令和3年12月末時点)

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文部科学省は2022年3月1日、学生の修学状況に関する調査の結果を公表した。2021年4〜12月に新型コロナウイルス感染症を理由に国公私立大学・高等専門学校を中退した人は前年同時期の約1.4倍、休学した人は前年同時期の約1.3倍に増加している。

 学生の修学状況に関する調査は、全国の大学等(国公私立大学・短期大学・高等専門学校)が対象。2021年12月末時点における中退者・休学者の状況を調査し、結果を取りまとめた。

 2021年度(4〜12月)の中退者数は、前年度(同)より1,086人多い2万9,733人。全学生に占める中退者の割合は0.99%。中退者のうち、新型コロナウイルス感染症を理由とした中退者は1,937人。前年度の1,367人より570人多く、約1.4倍の増加となっている。

 新型コロナウイルス感染症を理由とした中退者の内訳は、「学生生活不適応・修学意欲低下」が30.3%ともっとも多く、前年度より10.3ポイント増加した。「経済的困窮」は19.9%と2番目に多かったが、前年度より8.2ポイント減少した。

 一方、2021年度(12月末時点)の休学者数は、前年度(同)より887人少ない6万4,783人。全学生に占める休学者の割合は2.17%。休学者のうち、新型コロナウイルス感染症を理由とした休学者は5,855人。前年度の4,434人より1,421人多く、約1.3倍の増加となった。

 新型コロナウイルス感染症を理由とした休学者の内訳は、「その他」が53.8%を占めている。「経済的困窮」は15.0%で前年度から増減はなかった。「学生生活不適応・修学意欲低下」は10.6%で、前年度より1.0ポイント増加した。

 文部科学省は、引き続き状況を注視するとともに、大学等と連携して学生へのきめ細かな支援を継続して実施するとしている。

リセマム

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