【誰の世話にもなってない風を装う認知症の父】私自身も衰えを感じ、老いを受け入れる葛藤を少しずつ思いやれるように…老々介護の父と娘【第59話まんが】
2025年3月8日(土)11時0分 婦人公論.jp
95歳、男やもめの頑固な父を、67歳の一人娘が介護する…笑って泣ける介護連載『オーマイ・ダッド! 父がだんだん壊れていく』が好評につき単行本化。この物語を原作に、主人公たちの若い頃まで遡り、家族の物語をとんがりめがねさんの漫画でお届けします。
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意地っ張りな父
前話からの続き。
日々父に接するなか、あらゆる場面で、父が自身の老いを受け入れられずに葛藤しているのがよくわかるようになってきた。
↓↓↓もう!
自立していると思われたい
素直じゃない父にイラ立つが、父自身自分ができることとできないことがわからなくなっているようにも思う。
おそらく父は、誰にも世話にならず、生活補助具も使用せず、自立した状態で人生を全うしたいのだ。
今回のみならず、そう思わせるときがいくつもある。
たとえば「誰にも世話になっていない自分」を演じるのだ。
↓↓↓自立した状態で人生を全うしたい
老いることは怖いし不安
父が老いを受け入れるのに葛藤し、自立を装うことに違和感を感じたこともあったが、私自身が老いを感じると、父の気持ちも少しずつ思いやれるようになった。
老いはショックであると同時に、自分が自分でなくなるような気もして怖いし不安だ。
私はまだ父の介護をしなければならない。父の気持ちはわかるし、支えたい。ただ自身の負担も増しているから、父の気持ちが介護の重荷になるときが正直あり、父への気持ちは複雑だ。
第60話へ続く。
原作はこちら
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