ダイソーや3COINSは優秀なアイテムの宝庫。家でお金をかけるべきところは…プロダクトデザイナー・秋田道夫さんの「暮らしの楽しみ方」

2025年3月12日(水)12時30分 婦人公論.jp


(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)

「センス」と聞くと、肩に力が入って窮屈という印象を受ける方もいるのではないでしょうか。「センスは『磨く』対象となるような堅苦しいものではなく、だれもが自分のものとしてたのしめるもの」と話すのは、SNSのフォロワーが10万人を超える人気プロダクトデザイナー・秋田道夫さんです。そこで今回は、秋田さんの著書『無理をせず、無駄を楽しむ センスのはなし』から、秋田さんが日常の中で大切にする「生き方のセンス」の一部をご紹介します。

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安く手に入れて自分好みにアレンジする


秋田道夫は高級志向だと思われていたら心外です。

上質なものは好きですが、それが高価であるとは限りません。

ダイソーや3COINSは優秀なアイテムの宝庫なので、店中を探検するだけでたのしい時間を過ごせます。

先日は、まさに求めていたイメージのゴミ箱を100円ショップで発見。IKEAで買ったコンパクトなテーブルに高さがぴったり合うのです。

もともとは蓋つきでしたが、蓋は外して使っています。

服もモノも長く愛用するうえで大切なのは「サイズ感」です。

モノの用途もしなやかに変える


モノの用途もしなやかに変えて自己流のアレンジをするのが、暮らしのたのしみというもの。

アメ横を歩いていたら、カットする前のバンダナが連続して印刷されている布を見つけました。自分でカットすれば、6枚ほどのバンダナがつくれるものです。

マフラーとして使うつもりで購入しましたが、仕事場に戻ってきてピンときました。今では仕事場のバスルームを仕切るのにちょうどいい「カーテン」として活躍しています。

このときも100円ショップで買ってきた「つっぱり棒」にクリップ式のリングを通して……とあれこれ考えて集めるのがたのしいのです。

お客さんが使うものにはちょっとお金をかける


ふだんは100円ショップめぐりも大好きなわたしですが、お金をかけるべきところにはかけるメリハリ派です。

たとえば、スリッパ。


(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)

来客時に最初に玄関でお迎えするのがスリッパですから、「どうでもいい」ようなものを買ってはいけないなと考えるに至りました。

シンプルで素っ気ないスリッパを処分して、近所のインテリアショップで見つけたちょっといいものへチェンジ。

「外に開いた空間」へ転換する


お金をかけたといっても、スリッパですから大した金額ではありません。でも、ずいぶんと気分は変わります。

自分が過ごすだけの空間から、だれかを迎える準備が整った「外に開いた空間」へと転換するような。

ささやかですが、大胆なアップデートです。

※本稿は、『無理をせず、無駄を楽しむ センスのはなし』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。

婦人公論.jp

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