アメックス、シングルマザーや予期せぬ妊娠をした人を支援するプログラム募集開始 - NPO法人3団体と連携
2025年3月13日(木)10時55分 マイナビニュース
アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.はこのほど、「シングルペアレンツ・エンパワメント・プログラム by American Express」の募集を開始した。
同プログラムは、日本在住の女性でひとり親として子供を育てる方や、予期せぬ妊娠をした方を対象とした取り組みで、2023年4月に開始したプログラムに続き、今回が2回目となる。
女性支援を行うNPO法人3団体と協業し、2023年のプログラムで提供した「住まいの支援」と「メンタルヘルスケア」に加え、新たに「就労支援」を提供する。シングルマザーや予期せぬ妊娠をした人の就労に関する課題は様々なニーズが山積しており、対象者が自身の特性や希望を明確にし、長期的なビジョンを持てるよう、伴走型サポートの提供を目指す。
○シングルマザー・予期せぬ妊娠をした人を取り巻く課題
シングルマザーや予期せぬ妊娠をした人々は、社会的・経済的に厳しい状況に直面している場合が多く、複雑な課題を抱えている。現在、国や自治体、NPO法人など、様々な組織がシングルマザー支援を行っているが、NPO間での連携上の課題などを背景に、包括的なサービスの提供が難しい傾向にある。
○住まいの課題
初期費用(敷金礼金・引っ越し費用)や家賃などの経済的負担が大きい。入居審査(安定収入・連帯保証人)が通らず家探しに時間を要する場合もある。また、利用できる行政サービスを自分一人で探し、問い合わせ・申し込みを行う知識や心の余裕がないといった問題もある。
○メンタルヘルスの課題
長時間労働、経済的プレッシャー、社会的孤立、トラウマとなるイベント(DVや離婚など)などが原因で、精神的に不調になりやすい。
○就労の課題
正規雇用が得られにくく、非正規雇用では能力開発やスキルアップの機会が限られ、正規雇用への転換が難しい。雇用が不安定で賃金が低いため、生活が逼迫する状況がある。また、長時間労働や出張に制約があるほか、子どもが病気になった際に頼れる人がいないため、急な欠勤や早退を余儀なくされる等といった問題もある。
○プログラムについて
同プログラムでは、アメリカン・エキスプレスの支援のもと、全国ひとり親居住支援機構、ピッコラーレ、シングルマザーズシスターフッドの3団体が連携し、「住まい」「メンタルヘルスケア」「就労」の3つの課題に包括的な支援を提供する。具体的には、住まいの紹介による「居住支援」や、セルフケア講座を通じた「メンタルヘルスケア」、長期的なビジョンを持って就労を目指すための講座・ワークショップ、コーチングを活用した「就労支援」を実施する。また、支援窓口を一元化し各団体が連携することで、より効果的な支援を可能にする。このプログラムを通じて、支援現場における構造的な問題の解決を図るとともに、対象者の社会的・経済的自立の実現を後押しする。
○対象と参加方法
東京近郊に居住し、生まれつきの身体的性別や性自認が女性で、「ひとり親として子供を育てる方や予期せぬ妊娠をした方」
「住まいとメンタルサポート、就労支援を必要としている方」が対象。実施期間は2025年3月から2026年2月末までを予定している。
各団体の窓口への問い合わせ後、支援員が個別で案内を行う。詳細は、日本ファンドレイジング協会のウェブサイトにて確認を。