東京大と早稲田大が協定締結、国私の壁を越えて連携
2020年3月31日(火)10時45分 リセマム
日本を代表する大規模な高等教育機関である東京大学と早稲田大学は、国立と私立という異なる仕組みの中で優秀な次世代を育成してきた。今回、「連携・協力の推進に関する基本協定書」の締結により、国私の壁を越えて共に手を取り合って新しい価値を創出し、両大学の強みを生かして日本社会の変革を一気に加速することを目指していくという。
調印式は3月30日、早稲田大学大隈会館で行われた。東京大学の五神真総長は、世界的な産業・社会構造の変化により、大量生産、大量消費によって支えられた「資本集約型社会」から、インクルーシブ(包摂的)で多様性のある「知識集約型社会」への転換が進む今こそ、大学の知をもとにした価値創出が求められていることを強調。「国際化と社会の対話の面で先行している早稲田大学と連携することで、大きな相乗効果を得ることができる」と語った。
早稲田大学の田中愛治総長は、早稲田大学の強みである国際性と世の中のニーズを感知・具現化する力に触れ、知の最先端を研究・開発し日本を牽引する東京大学と連携することにより、「新たな知を創造し、その成果の普及に貢献していきたい」と抱負を述べた。
今後、東京大学と早稲田大学では、共同研究、人材養成、人材交流、研究施設・設備の相互利用の分野で連携を進めていくとしている。