【漫画】見渡す限り誰もいないのに、なぜか登山中に聞こえてきた鈴の音。でも怖がる必要はない…よね?
2025年4月12日(土)10時34分 婦人公論.jp
(以下全てイラスト:たまご)
『レジャー白書2022』によれば、登山の参加人口は440万人(21年度)。一時のブームから落ち着きを見せたとは言え、今もたいへん多くの方が楽しんでいます。一方、登山を通じて遭遇した出来事や気づいたこと、”あるある”などをブログで発信し、人気を博しているのが主婦のたまごさん。今回のテーマは「音」です。
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誰もいないハズの山の中で…
登山中、こんな経験をしたことはありませんか?
自分の歩く音しか聞こえないような、とても静かな山道。
それが歩いているうち、どこからか「チリンチリン」と熊鈴の音が。
でも、あたりを見回しても誰の姿もない──。
【1】ずっと鈴の音が…
この現象は一体?
妄想が暴走!
ちなみに私は怖い話やホラー映画が大好き。
なので、こういう時はつい妄想が暴走しがちです。実際、山が舞台の怖い話って、けっこうありますよね。
山は日常とは違う“異界”を感じる場所だから、それも当然かも。
【2】音はいったいドコから?
そんな山を歩いているからこそ、ふだんなら考えないような想像が浮かんでしまう…なんて。
ここで話を戻して、誰もいない山で聞こえてくる物音。実はこれ、まったく怖がる必要はありません。
遠くまで音が届く理由
山では、その地形によって音が反射し、意外な方向から飛んできます。
また建物も車の音もないぶん、遮る障害もほとんどなく、かなり遠くまで音が届きます。
私自身、かなりの山中にいたはずのに、ふもとでやっていた音楽イベントの重低音が聞こえてきてガッカリ…なんて経験もありました。
特に熊鈴が出すような高い音は、そもそも空気中を遠くまで伝わりやすく、かなり離れた場所まで届くこともあるようです。
なので「誰の姿も見えないのに鈴の音が…」というのは、ほとんどの場合、遠くを歩く誰かが持っている熊鈴の音が、自然の力を借りて、こちらまで届いているだけだったりします。
もし鈴の音がしているのに姿が見えなかったら
だからこそ、大切なのは「音ぐらいで慌てないこと」。
得体の知れない感覚を覚えて、恐怖を感じた結果、焦って道を間違えたり、足元への注意を怠って転倒!
一人登山でそんな事態に陥るほうがよっぽど怖い。
登山中は落ち着いて周囲をよく見て、慎重に行動することが一番の安全対策です。なので、もし鈴の音がしているのに姿が見えなかったら、
「山って音がよく響くんだな」
と、静けさをあらためて感じてみましょう。それもまた“山あるある”のひとつです。
…ただし。もしすぐ真後ろで鈴の音がして、振り返ったのに誰もいなかったら——。
もちろん怖いですが、自分の真後ろで滑落などのトラブルが発生した可能性もありそうですから…。そっちは本気で怖いです!
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