社会人1年目の貯蓄額、平均52万円に増加
2025年4月16日(水)16時15分 リセマム
社会人1年生が希望する初任給の使いみち、社会人2年生が経験した実際の使いみち
ソニー生命保険は、2025年2月28日から3月10日にかけて、社会人1年生および2年生を対象にした「社会人1年目と2年目の意識調査」を実施し、1,000名の有効サンプルを集計した結果を発表した。調査はインターネットリサーチを通じて行われた。
調査によると、社会人1年目に貯蓄した金額の平均は52万円で、前年の49万円から3万円増加した。消費支出を抑え、貯蓄を増やそうとする傾向がうかがえる。また、30歳時点の目標貯蓄額については、社会人1年生で平均963万円、社会人2年生で平均1,012万円となり、前年から26万円増加した。
初任給の使いみちについては、社会人1年生の35.8%が「貯蓄に回す」と回答し、もっとも多かった。ついで「生活費(食費など)に充てる」(26.8%)、「自分にちょっと良い物を買う」(23.4%)が続いた。なお、社会人1年生と2年生の回答を比較すると、「貯蓄に回す」(社会人1年生35.8%、社会人2年生29.2%)、「新生活で必要なものを買う」(社会人1年生19.0%、社会人2年生12.4%)では、社会人2年生が経験した実際の使いみちより社会人1年生が考える希望の使いみちのほうが5ポイント以上高くなった。
社会人1年目にかかった金額については、倹約志向の高まりから、すべての項目で前年より減少した。具体的には、「身だしなみ」平均4万4,078円、「自己投資」平均2万2,333円、「プライベートな付き合い・交際」平均19万3,693円、「実家に入れた金額」平均14万4,074円となった。
30歳時点の目標年収については、社会人1年生で平均726万円、社会人2年生で平均700万円。特に社会人2年生の男性では平均857万円と、前年から152万円増加した。また、出世意欲については、全体の54.5%が「出世したい」と回答したが、社会人2年生の女性では「出世したいと思わない」が63.2%に。出世したくない理由としては、「責任が増える」(33.2%)や「ストレスを抱えたくない」(32.7%)があげられた。
「完全出社」か「完全テレワーク」か、どちらか一方の働き方を選ぶならどちらを選ぶか聞いたところ、「完全出社」を希望する人が60.3%と、前年より8.4ポイント上昇した。また、社会人1年生・2年生が一緒に働きたくないと思う先輩・上司の特徴として、「いつもイライラしている」(33.8%)がもっとも多くあげられた。