【2025年ゴールデンウィーク】「1週間以上」連休を予定している働く人の割合は? - 昨年より減少
2025年4月17日(木)15時42分 マイナビニュース
インテージは4月17日、「ゴールデンウィーク」に関する調査結果を発表した。調査は 2025年3月27日〜3月31日、15〜79歳の男女5,000人を対象にインターネットで行われた。
○今年のGW予算は平均29,237円
今年のゴールデンウィーク(以下、GW)予算は平均29,237円で、前年比105.0%だった。2024年は前年と同水準だったのに対し、今年は予算増となった。また、2025年4月以降給与が増えると予想される人のGW予算は65,130円で、給与が変わらないか減ると予想される人の予算の2倍以上で、大きな差があった。
なお、今回の調査結果と15〜79歳の推定人口から「GW市場規模」を試算したところ、2025年の見込みは2兆8,221億円だった。
予算増加予定者にその理由を確認したところ、55.6%が「物価高・円安」を挙げた。2位の「外出や人に会う機会が増えるから」(24.9%)を大きく引き離した結果となった。物価高や円安の影響で、生活者がGWの予算を増やす必要性を感じていることが分かる。
○働く人の最長連休数は「4日」が最多
GW期間中の最長連休予定を有職者に聞いたところ、「4日」が最多で全体の4割となった。暦の都合もあり今年は4月29日と5月3日〜5月6日を休むケースが多そうだ。一方、1週間以上休む人は昨年より減った。
○GWの予定「自宅で過ごす」が最多
次に、今年のGWの過ごし方(予定)を複数回答で質問した。「自宅で過ごす」が最も多く、37.3%の人が回答している。次いで「外食」(17.5%)、「ショッピング」(16.1%)、「国内旅行(泊りがけ・日帰り計)」(13.6%)が続く。海外旅行は1.3%で昨年とほぼ同水準だった。全体として、「自宅で過ごす」以外は軒並み昨年から減少となり、今年は巣ごもりGW傾向と言えそうだ。
○GWの過ごし方、理想と現実にギャップも
また、希望する過ごし方(理想)を聞いたところ、「外出したい気持ちはあるものの自宅で過ごす」現状が浮き彫りとなった。例えば「海外旅行」は予定者の4倍が、「テーマパークに行く」では予定者の3倍が希望していた。これらの背景としては、長期休暇取得者が限定的であることや、交通渋滞・外出先混雑を回避したい心理も影響していそうだが、それ以上に経済的な負担や外出コスト増加による「外出控え」傾向が強まっていると考えられる。海外旅行にいたっては、もはや「高嶺の花」とも言える過ごし方なのかもしれない。
○国内旅行の予算は平均85,729円
続いて、旅行について詳しく見ていくと、国内旅行(泊りがけ)の予算は平均85,729円で、2023年と比較すると2割増加となった。増加理由としては、「物価高・円安だから」(54.0%)、「宿泊料金が高くなっているから」(45.5%)が挙げられている。物価高や円安の影響で、宿泊料金や交通費が高くなっているため、予算を増やす必要を感じている人がいることがわかる。
国内旅行(泊りがけ)に関しては、家族(同居の夫・妻・子ども)と一緒に旅行する人が最も多く(32.4%)、ひとりで旅行する人も一定数存在し、前年から2ポイント増加。男性は2割近くが「ひとりで」と回答した。家族や親しい人との旅行が主流である一方で、ひとり旅の人気も高まっていることが伺え、旅行のスタイルが多様化していることが示されている。物価高やオーバーツーリズムを懸念して、複数人での旅行を回避する傾向もあるかもしれない。
○GWを楽しみにしている人は37.3%
今年のGWにおける「楽しみ度」を聞いた。今年のGWを楽しみにしている人(「楽しみ」「やや楽しみ」計)は全体の37.3%。4割に届かない結果だった。「海外旅行」「国内旅行(泊りがけ)」「キャンプやハイキング、バーベキューなど」をメインの予定としている人で高く、8割を上回っている。旅行やアウトドア活動を予定している人が高い楽しみ度を示している。対して、自宅で過ごす予定の人は楽しみ度が低い傾向にある。
調査結果によると、物価高や円安が生活者のGWに関する行動に大きな影響を与えていることが明らかになった。予算を増やす必要があると感じている一方、海外旅行やテーマパークに行きたいという希望者は多い。しかしながら実際に予定している人は少なく、理想と現実のギャップが浮き彫りになった。そんな中、旅行やアウトドア活動を予定している人々は特に高い期待感や楽しみ度を示しており、これらのアクティビティが満足度の高い時間をもたらす可能性がうかがえる。