【小笠原諸島に眠る沈没船を可視化】「小笠原沈船マップ」無料頒布のお知らせ

2023年4月17日(月)7時30分 ソトコト




<マップ内容>
 先の大戦に関連する多くの戦跡が残る東京都、小笠原諸島。陸上にある戦跡などは「戦跡ツアー」として小笠原を訪れる多くの観光客に紹介されているが、同じように海中にも戦跡が残されていることはほとんど知られていない。小笠原海域の戦没船は、1944年(昭和19年)7月4日の父島空襲や、同年8月のアメリカ海軍機動部隊による航空攻撃「スカベンジャー作戦」などに起因するものなど様々である。その中でも小笠原諸島の中心である父島を筆頭に、兄島、母島に眠る数多の沈没船を水中写真や座標と共に紹介する。








<沈船マップを作成した経緯>
 終戦からもうすぐ80年を迎える。先の大戦では4,000隻を越える艦船が犠牲になったと言われているものの、小笠原に関連する沈没艦船のデータは少なく、さらには父島や兄島といった島々の湾内に多く眠る艦船は同定がされなかった為に現地では船の名前ではなく「通称」で呼ばれているものがほとんどである。
そのような理由から、現地で行われているダイビングなどのマリンアクティビティにおいてそれらの沈没艦船に潜ることはあっても「そこになぜ船が沈んでいるのか」「どういった船なのか」というところがほとんど知られていない。
さらには経年劣化などから多くの沈没艦船が崩れてきている状況に「やがてそこに船があったことすら忘れられてしまうのではないか」という危機感から、先の大戦に起因する沈没艦船などを実際に潜り記録を続けている水中写真家・戸村裕行を中心に約4年の歳月をかけ多くのダイバーの協力のもとマップを作成。
小笠原に住む方々、旅行者だけでなく、小笠原に興味を持つ方にもそのような歴史が今も海中にあることを周知すると共に、後世に伝承していくことを目的とする。








<頒布方法>
●データ版(pdf版)
戸村裕行オフィシャルサイト( https://www.hiroyuki-tomura.com/ )内から無料ダウンロード
●A4チラシ版(枚数限定・無くなり次第終了)
・2023年4月7日(金)〜4月9日(日)
東京・池袋サンシャインシティ文化会館2F(Dホール)「マリンダイビングフェア2023」小笠原諸島ブース
・小笠原諸島父島、母島関係各所にて頒布
■制作:WorldWar2Wrecks
■写真:水中写真家 戸村裕行
■制作協力:
SDI TDI ERDI Japan(ダイビング教育機関)
小笠原ダイビングショップ & ペンション フィッシュアイ
ダイブリゾ ート母島
大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)
<プロフィール>
水中写真家・戸村裕行(とむらひろゆき)





1982年埼玉県生まれ。
世界の海中を巡り、大型海洋生物からマクロと言われる生物まで、様々な水中景観を撮影し続けている水中写真家。多岐に広がる撮影対象の中でもライフワークとして、太平洋(大東亜)戦争に起因する海底に眠る事となった艦船や航空機などの撮影を世界各地で続け、その取材内容はミリタリー総合誌・月刊「丸」の人気コンテンツとして毎月連載を続けている。2018年にはそれらをまとめた水中写真展「群青の追憶」を靖國神社遊就館で開催したのを皮切りに全国各地の平和記念館や博物館などを巡回、様々なメディアで取り上げられ、多くの来場者を集める。2020年、海底の戦争遺産としての写真集「蒼海の碑銘」を上梓。また「歴史を学ぶダイビング」としてレック(沈船)ダイビングの認知に努め、水中戦跡から見る平和教育や、後世に伝えていく為の活動が注目を集めている。執筆・講演多数。
●オフィシャルサイト:https://www.hiroyuki-tomura.com/
●Twitter:tomkkuma
●Instagram:tomkkuma
<過去の写真展及び展示協力>
水中写真展「群青の追憶」
2022年6月 大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)
2021年9月 万世特攻平和祈念館(鹿児島県南さつま市)
2021年4月 筑前町立大刀洗平和記念館(福岡県朝倉郡筑前町)
2020年9月 靖國神社遊就館(東京都千代田区)
2019年5月 大阪南港ATCホール(大阪市住之江区)
2018年10月 記念艦三笠(神奈川県横須賀市)
2018年6月 靖國神社遊就館(東京都千代田区)
主な展示協力
2022年7月 大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)
海軍を描いた作家 阿川弘之・吉田満・吉村昭 〜「大和」・「長門」・「陸奥」のものがたり〜
2022年3月 靖國神社遊就館 海鳴りのかなた〜波間より現れる戦中の記憶〜
2021年7月 知覧特攻平和会館 海底からの証言 誠飛行隊とUSSエモンズ
2018年4月 大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)戦艦「長門」と日本海軍
2018年1月 日本郵船歴史博物館 グランブルーの静寂〜もうひとつの氷川丸〜

ソトコト

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