かわいい手芸でコロナ退散? 1本の糸でつくる「レース編マビエ」に注目

2020年4月22日(水)17時0分 Jタウンネット


「疫病がはやったら、『アマビエ』を写して人に見せなさい」。そうすると疫病から逃れることができるという言い伝えがあるらしい。

しかし「アマビエ」って何? 江戸時代に出現した妖怪だというが、新型コロナウイルス感染拡大する現代に、この「アマビエ」が何の役に立つだろうか。たんなる気休めかと思いきや、その割に盛り上がっているのが不思議だ。

そんな中、とうとうレース編みの「アマビエ」まで登場した。

写真は、編み始めから終わりまで1本の糸を途切れさせることなく編んでいる、レース編みの「アマビエ」だ。「レース糸でアマビエ編めました!」というコメントも添えられている。

Jタウンネット編集部は、レース編み作家の投稿者・べっちん(@betibettin)さんに詳しい話を聞いた。

一本の糸からできているのは、なぜ?

そもそも、なぜ「レース編マビエ」をつくろうと思ったか? Jタウンネット編集部の質問に、べっちんさんはこう答えた。

「もともと私は『レース編み絵』というものを作っていて、その中にペンギンの作品があったんです(レース編み絵という言葉は私の造語で一般的なジャンルといったものではありません)。
アマビエを見たとき、このペンギンのレース編み絵を応用すれば作れそうだなと思いました。 またちょうどその頃、ニコニコ手芸祭というネットイベントの話があったので、それに合わせて本格的に制作したという次第です」

べっちんさんが編み物を始めたのは12年ほど前。本を読んだり動画を見たりして独学で学んだという。 最初は「あみぐるみ」から始めて、今ではレース編みや棒針編みなどもやるようになっている。

そんなべっちんさんの作品の特徴は、編み物制作と動画制作がセットになっていること。映像としての動画が最終制作物という、ユニークなパターンが多い。ここで、動画作品をご紹介しよう。YouTubeで閲覧できる。

「ほどく所を逆再生する」という動画作りがなんともユニークだ。全パーツが1本の糸からできているという設計なのは、そのためだ。動画を見ると、その仕組みがよく分かる。

そうした制作スタイルは、今回の「レース編マビエ」でも同様だ。

「作り方のポイントは、パーツが分かれておらず一本の糸からできているところです。 例えばくちばしや足などの飛び出た部分は、別パーツとして編みつける方が設計しやすいという面がありますが、今回は全て連続して編めるようになっています。
そうした理由は2つあって、途中で糸を切らない方が糸端を処理する手間が少なくなるというのがまずひとつ。 もうひとつは動画制作上の理由です。ほどく所を逆再生するという動画作りをする都合上、ほどくときは一気にほどかなければならないので全パーツが1本の糸からできているという設計にしました」

ネット上の反応で、とくに印象に残ったものは何だろう?

「編み図を公開したら予想以上にたくさんの人が編んでくれて驚きました。レース編みは一般的には円形や多角形などのモチーフを編むことが多くて、それらと比べるとアマビエの編み図は少し分かりにくいものになります。
だからそんなに編まれることはないかなと思っていたのですが、多くの方がチャレンジしてくれてびっくりしました」

実際、ツイッターでは複数のユーザーが、べっちんさんの投稿を受けて「レース編マビエ」の制作にチャレンジしている。ちなみに詳しい編み方は、べっちんさんがで紹介している。

疫病退散を願って創る「レース編マビエ」、不要不急の外出を控えるべき時期だからこそ、あなたも試してみてはいかがだろうか。


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