卵パックは袋にどう入れるといい? メーカーの回答にビックリ!

2025年4月25日(金)17時15分 grape

※写真はイメージ

スーパーマーケットなどに並んでいる卵は、パックに入った状態で販売されています。

卵パックは薄い透明な素材で作られていますが、売り場で縦に積まれてもつぶれることはないですよね。

では、卵パックはどのくらい頑丈なのでしょうか。また、袋詰めの際は、上にそっとのせている人が多そうですが、どこに入れるのがいいのでしょうか。

卵パックを製造しているエフピコダイヤフーズ株式会社に聞いてみました。

卵パックが頑丈な理由とは

——卵パックは一般的にどのくらい頑丈なのか?

約3kg、卵パック5段積みに耐えられます(保証値ではありません)。

具体的には、Lサイズ卵1個64〜70g(平均67g)×10個入り=670g×5段積みでも、一番下がつぶれないように工夫しています。ただし、衝撃が加わらない前提です。

——5段積みでも耐えられる仕組みとは?

卵のパック自体は薄いシート状のものですが、本体側の形状、蓋側の形状を工夫することにより、上からの重量に耐えられるようになっています。

パックを閉じると、卵が入っていない部分が重なり合い、1本の柱のような構造になります。パック内に柱ができることで『縦に芯がとおる状態』になりパックがつぶれにくい要因となります。

また、本体・蓋の側面部分にリブという『細かい溝(凹凸)』を付けることで、容器そのものが変形することを防いでいます。

本体・蓋の側面部分に細かい溝がある(画像提供:エフピコダイヤフーズ株式会社)

——中に入っている卵がつぶれないのはなぜ?

縦に積んでも卵同士が当たりにくくしてあるからです。また、卵が入る部分を八角錐形にして、卵がパックの底面に接していない、宙に浮いた状態にしています。

画像提供:エフピコダイヤフーズ株式会社

よく見ると、卵が宙に浮いた状態に(画像提供:エフピコダイヤフーズ株式会社)

卵パックは袋のどこに詰めるといいのか

——袋詰めをする際、どの位置に卵を置くとより安全?

袋の上部よりも中段から下のほうがおすすめです。

卵自体が上からの衝撃には強いが、横からの衝撃に弱いため、袋の上に置いてしまうと側面から転がって割れるおそれがあります。

中段以下のほうが、パックが安定していてグラグラしないため、卵の弱い部分である横当たりを防げます。

ただし、あまりにも重い物をパックの上にのせる場合や、自転車カゴの中で路面の起伏により衝撃が加わるような場合は例外なので注意してください。

卵パックが頑丈なのは、パックの形状を工夫することで、縦方向の強度を保っているからでした。

ただし、横から衝撃を受けるとパックがつぶれたり、卵が割れたりする可能性があるため、袋詰めの際は上部よりも中段から下のほうに詰めましょう。


[文/大西トタン@dcp・構成/grape編集部]

取材協力エフピコダイヤフーズ株式会社

grape

「卵」をもっと詳しく

「卵」のニュース

「卵」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ